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2018-08

SDR 人生初!水冷エンジン 其の壱拾六

2017 12 sdr 1



クランクとミッションに異常が無い事を確認し、
ケースに収めていきます。
2017 12 sdr 106
当然、この後の工程で、クランクのインストールツールが必要になって来るんですが、
うっかりしていて部品の注文を忘れていました。
まぁ、コレは分解を始めてからじゃないと解らない事だったんですが、
2017 12 sdr 107
ココに使われるナットがもう1個必要です。

なぜ余分に必要なのかと言いますと、
手持ちのインストールツールを使用する際にどうしても必要になるんですが、
ナットそのままでは使えなくて、ちょっと加工しないといけないんですよね。
ですから、クランクインストール用に1個余分に欲しかったんです。
しかし、こんなトコロで作業を止める訳にもいかず、
今有るナットを加工してしまって、クランクケースの蓋をしてしまいましょう。
2017 12 sdr 108
このナットの角を削ります。
2017 12 sdr 109
こんな感じに。
このナットを使ってインストールツールを使用します。

クランクケースを閉めたら、クランクの回り具合、
ミッションのシフト具合を確かめて、異常が無ければ次の工程へ。

ココで初めて気付いたんですが、クランクのナットとクラッチのセンターナットって同じ物だったんですね。
ですから、先にクランクのナットを締めてしまって、新しく取ったナットはクラッチの方に回しましょう。
2017 12 sdr 111
さっさと進めたいトコロですが、
部品が来るまではココまでです。

そうそう、分解した時に気になっていたキックリターンスプリングが引っかかる所の割れ、
2017 12 sdr 113
2017 12 sdr 114
マニュアルとかの写真を見る限り、こんな事にはなっていませんので、
やっぱり何かしらのアクシデントで割れてしまったもののようです。
まぁ、使用には影響しないと思いますので、
下手な事はせずにこのままで行きましょう。
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ADREL いかにもドイツ車 其の壱拾九

前後輪を再度外してブレーキを分解。
2017 12 adler 154
こんな事なら初めからやるって言っておいてくれれば、
分解の費用も一回で済んだんですけどね。
仕方ない、お客様にも色々と都合が有るんでしょう。
ウチとしては余計に工賃が頂けるので願ったりですが。

2017 12 adler 155
ブレーキシューを取り外してブレーキカムも取り外し、
各部洗浄、グリスUPをして、ブレーキシューが帰って来るのを待ちます。
2017 12 adler 159
2017 12 adler 158

出来る事なら、ドラムの内面も一皮剥いておきたいんですが、
スポークもバラさないといけないので、
2017 12 adler 156
2017 12 adler 157
サンドペーパーで錆だけ落としておきます。
まぁ、ブレーキをかければ錆位はスグに無くなると思うんですが、
折角の新品ブレーキシューを錆で減らす事も無いでしょうし、
気分的に錆びたままの部品を組みたくないですからね。

ブレーキ、クラッチの張替を待っている間、
シートをもうちょっと頑張ってみましょうかね?
2017 12 adler 163
以前にもやろうとして断念した事ですが、
何とか・・・・・・何とか交換したい。
あの抜けなかったピボット部分のピン、
事有る毎にド突いていたら、若干抜けて来た様な気がするんですよね。
もっと頑張れば何とかなるかも?

SDR 人生初!水冷エンジン 其の壱拾伍

2017 12 sdr 1



ベアリングの交換を終え、オイルシールも新しい物に交換。
ところが、大事な大事なクランクシールが・・・・・
上手くハマりません。
おっや~~こんなにキツイ?
2017 12 sdr 103
無理矢理ハメて失敗するのも嫌ですし、
ソコソコの力加減で入らないので無理はさせていないのですが、
ダメですね、このままでは入る気がしません。

仕方ない、失敗覚悟でプレスを使ってみましょう。



うん、、、オイルシールを壊してしまう様な失敗はしませんでしたが、
プレスでキコキコ入れていくでしょ、
全部入ってプレスを開放すると・・・・
ポコンって抜けて来ちゃうんです。
これは、、、サイズは合っていますし、
オイルシール、ケース共に不具合が有る訳では無さそう。
一体何がいけないの?

何度かトライしましたが、ことごとく抜けちゃいました。
こうなればもう一度「温め作戦」です。
どうせケースが冷えたらまた抜けちゃうんでしょうけど、
ダメ元でもやるだけやって、予想通りの展開になってしまったら、、、、、、、仕方ない。
ケースを加工しましょう。

そんな覚悟で臨んだんですが、ケースが冷えても全然大丈夫。
って事は、元からこういう取り付け方が正解なんでしょうか?
今までやってきた車両ではこんな事無かったので、
新しいエンジンはみんなこういう方法なんでしょうか?
謎は残りますが、とりあえずはOKという事で。
2017 12 sdr 104


次の日、午前中からオーナーさんが来店されまして、
今回はフレームの塗装をやってもらいます。
まぁ、フレームとは言っても全部では無く、ダウンチューブ部分のみなんですが。
まずは油汚れのヒドイフレームを灯油で洗ってもらいます。
2017 12 sdr 105
次に元の塗装を剥離剤で剥がしてもらって、
サンドペーパーでアシ付け。
ココまでだけでも結構な時間がかかりました。
幸い天候に恵まれましたので、洗ったフレームを天日干し。
水分が無くなったトコロで、脱脂をしていよいよ塗装に移ります。
ココまでやったんだからラッカー塗装では勿体無い。
ウレタン塗料でガン吹きしましょう。
2017 12 sdr 110
この他にも数点黒く塗る物を一緒にやったんですが、
小さい物は吊るしながら出来ますが、このサイズは吊るす場所が無いので、
効率は悪くなりますが段ボールの上に置いて塗装します。
オーナーさんはガンで塗装するのは初めてだったみたいですが、
なかなか上手く出来たと思いますよ。
仕上げはワタシがやりましたけどね。
なにより、楽しんで頂けたようで何よりです。

ADREL いかにもドイツ車 其の壱拾八

エンジンごと預けて次の日。
プーラーが出来上がったとの連絡を頂きました。
ウチとは違って仕事が早いですね。助かります。

スグに取りに行きました。
出来上がったプーラーがコレ。
2017 12 adler 145
2017 12 adler 146
コレを使えば簡単に取り外せるはず!




外れない!!
何か外れない事が恒例的になって来た様な・・・・・
全然嬉しくないな~

ガンバって地道に続けたんですが、
外れないまま1週間程経ちました。
偶々「旋盤ニスト」さんが店に来られ、
外れない事を相談すると、
真ん中を押すネジをもっと太い物に交換してみようという事になりました。
そして再加工された物がコレ、
2017 12 adler 147
押しネジは他のプーラーの既製品ですが、
12mmから16mmへ変更。

正直、これ位の事で外れれば苦労は無いよな~
なんて侮っていたんですが、
すごく呆気無く外れました。
うそ~、あんな苦労したのに~~~~
2017 12 adler 148
2017 12 adler 149
まぁ、無事に外れたので嬉しい事なんですが・・・・

外して驚いたのは、ウッドラフトキーが使われていない事と、
シャフトがテーパー形状じゃないんです。
ストレート・・・・・・マジで。
相当加工精度に自信が有るんでしょうね。
じゃないとこんな事しませんよ。

クラッチの中身はこんな感じ。
2017 12 adler 150
フリクションプレートは張り替えに出しますが、
2017 12 adler 151
このクラッチプレートって・・・・・・・・コレが正解?
2017 12 adler 152
只のスチールプレートではなく、表面に何か塗ってあるの?貼ってあるの?
錆とかフリクションプレートの摩擦材が移っちゃった訳ではないですよね。
これは・・・・・・・・・・・・このままでいいか。

SDR 人生初!水冷エンジン 其の壱拾四

2017 12 sdr 1



それでは手古摺った部分を説明していきましょう。
例のクラッチレリーズレバーのニードルベアリングなんですが、
2017 12 sdr 96
2017 12 sdr 97
これねぇ~、
皆さんどうやって取っているんですかねぇ?
手持ちのプーラーでは、合うサイズの物が無くて引っかからないんですよ。
それに、仮に引っかかるサイズの物が有っても、門型のプーラーでは・・・
2017 12 sdr 98
こんな状態の場所なので支点が作れません。
結果、これもスライドハンマー型のプーラーじゃないとダメって事ですよね。

ホント、ダメ元でちょっとしたアダプターを作って試してみましょう。
2017 12 sdr 99
既存のプーラー部品にアルミでアダプターを作り、
ニードルベアリングの内側に引っかかるようにします。
コレで引っかかりはしましたので、後はいつも通りに引き上げればいいんですが、
門型の様にジワッと引き上げるなら多少有効だったかもしれません。
しかし今回は場所が悪い。
スライドハンマー型では・・・・・・・・流石に引き上げる時の衝撃にアルミでは・・・・・耐えられませんでした。
2~3回カン、カンとやったら、アダプターが壊れました。。。

仕方有りません。
スマートではありませんが、どうせ新しい物に交換してしまうモノです。
壊して取り出してしまいましょう。
壊すのも結構手間なんですが、あまり作業としては見せられたモノじゃないので、
「無事に取り外し出来ました」とだけ書いておきましょう。
さぁ、全てのベアリングを取り外しましたので、
新しい物に打ち換えるんですが、
その前にいつもの一手間、
2017 12 sdr 100
ネジ穴をタップでサラいます。
切り子が少なからず出ますので、ベアリングとかは付いていない方が安心です。

新しいベアリング。
叩き込むで問題無いと思うんですが、
叩かないで入るならそれに越した事は有りません。
実際にこれを作業していたのはまだまだ寒い時期でしたので、
ストーブを使っていました。
コレは使わない手は有りません。
2017 12 sdr 101
ケースを温めてからやれば・・・・・・
スコンッと、、、、大して叩かなくてもベアリングが入ります。
もちろん、ケースが冷えればしっかりと固定されますので、
全然問題は有りません。

ADREL いかにもドイツ車 其の壱拾七

やっぱり影響あるかも。
シフトシャフトにサビが出ていますね。
その奥のミッションは・・・・・見えないなぁ~
そういえばミッションの確認はしていませんでしたね。
作業が一段落したらミッションが入るか確認しておきましょう。

クラッチを外します。
・・・・・・外したいんですが外れません。
2017 12 adler 135
3つ爪のプーラーを使って外そうと思ったんですが、
ダメですね。
恐らく、本来は専用工具で真ん中のネジを利用するんでしょうけど、
残念ながらその専用工具は持っていません!

いつも通り、温めたり冷やしたりしてみたんですが、それでもダメ。
こうなったら方法を変えてみましょう。
2017 12 adler 136
2017 12 adler 137
このままクラッチを分解したら・・・・・
何とかなるかも?
この6mmのボルト数本を均等に緩め、
2017 12 adler 138
2017 12 adler 139
やっぱりどうにもなりませんでした。。。。。

この状態でプーラーをかけて試みてみますが、
2017 12 adler 141
あ~~、こりゃダメだ。
無理にやるとプレートが歪んでしまいそうです。
やっぱり専用工具が必要ですかねぇ。
2017 12 adler 140
本国の部品屋さんから取れるようですが、
こっちで作ってもらった方が早くて安いでしょうね。

って事で、旋盤屋さんに頼む事にします。
色々と不測の事態を考え、現物を持って行ってそれに合わせてもらうのが一番。
車体ごと持って行くと旋盤屋さんの場所を圧迫してしまうので、
エンジンだけ持って行きます。
2017 12 adler 143
2017 12 adler 144
2度目のエンジン降ろし。
手間の上に手間をかける感じですね。

SDR 人生初!水冷エンジン 其の壱拾参

2017 12 sdr 1



クランクケースからミッションやクランクシャフト等を取り外し、
ベアリングを全部抜きます。
2017 12 sdr 85
折角のオーバーホールですから、
ベアリングやオイルシールは極力新しい物に交換しておきたいですよね。
しかし、簡単に抜ける場所ばかりではありません。
2017 12 sdr 86
こんな奥まった場所は手持ちのプーラーでは抜けませんので、
何か方法を考えないといけません。
裏から叩き出しても良かったんですが、
ちょっとやり難い上にスマートじゃありません。
方法は後で考えましょう・・・・・・・・

このタイミングで、追加注文をした後ろのエンジンマウントが届きました。
丁度良かった、これも交換するんですから取り外してしまいましょう。
外し方なんですが、
2017 12 sdr 87
2017 12 sdr 88
ゴムのダンパーごと叩き出せるんじゃないでしょうか?
2017 12 sdr 89
穴に丁度なサイズの叩き出し工具を見繕って、
2017 12 sdr 90
2017 12 sdr 91
丁度イイ工具が有って助かりました。

反対側のケースも同じ様に取り外し、
あの奥まったベアリング・・・・・スライドハンマー式でやってみましょう。
2017 12 sdr 92
ちゃんとしたスライドハンマーなんて持っていないので、
昔作った「もどき」をもう一度引っ張り出して来ました。
2017 12 sdr 93
コイツで『カッツンカッツン・・・・』と、
新しいバイクだったので、結構簡単に抜けました。

折角クランクベアリングも抜いたので。
2017 12 sdr 94
壊れた箇所のアップ!!

ADREL いかにもドイツ車 其の壱拾六

これでやっとケースカバーを外せる。
そう思ったんですが、
2017 12 adler 124
ここのボルトも固着。
頭がマイナスですから、慎重に取り組まないとスグにナメてしまいます。
暖めながらショックドライバーを使い、無事に緩める事が出来ました。
全部のボルトを取り外し、カバーをプラハンで叩きながら外します。
少し外れて来たか?と思ったら、
タラタラタラ・・・・・
オイルが多少漏れると思っていましたが、先に漏れて来たのは水。
2017 12 adler 125
当たり前ですが、ミッションだけでなく、こっち側にも水が侵入しているんですね。
クラッチは大丈夫でしょうか?


それにしても・・・・・カバーが外れません。
もう隙間は出来ているので、後は簡単に外れる筈なんですが?
ひょっとするとノックピンの様なモノが有って、それが水によって錆び付いているんでしょうか?
そんな感じでは無いんですが、もう少し地味に頑張ってみましょう。



これは違うなぁ~
まだ何処か留まっている場所が有るぞ。
2017 12 adler 129
ココか!
画像では既に外しちゃいましたが、センターのベアリングに支持されているシャフト、
これがクランクシャフトで、カバーごとナットで留まっていました。
マジか~何でこんな面倒な造りなの?

ケースカバーを取り外して裏側を見ると、
2017 12 adler 130
面白い造りしとるなぁ~
只のカバーでは無くて、
キックの機構とクラッチのレリーズ機構がコッチに付いているんですね。
そして、水とオイルが混ざった物質。
2017 12 adler 131
デロデロ~ン
ホント、ヤバイかも。

2017 12 adler 132
コイツ一次クラッチなんですね。
走り難いなぁ。
心配していた水の影響ですが、パッと見ではそんなに影響無さそう。

SDR 人生初!水冷エンジン 其の壱拾弐

2017 12 sdr 1



作ってもらったプーラーで簡単にフライホイールは外れました。
そう、全く何の苦労も無く・・・・・・
ちくしょ~、変なプーラー使うなよ~

フライホイールが外せましたので、
次はクラッチ側ですね。
2017 12 sdr 74
ここら辺は何も難儀な事は無いんですが、
キック機構のリターンスプリングがハマっている部分。
2017 12 sdr 75
おや?
2017 12 sdr 76
コレは破損か?
仕様には問題無いレベルだとは思いますが・・・

2017 12 sdr 78
この辺で確認しておく事は、
2017 12 sdr 79
この合わせマーク位でしょうか?
予想通り何も事件は起こりませんでしたが、
作業が順調に進んでいるのは良い事です。
物足りない感が有る方がおかしいんですから。。。。

クランクを割ります。
2017 12 sdr 81
コレでいよいよ異音の正体・・・・正体は解っているんですけど・・・・
損壊状況?とでも言いましょうか?が解ります。
では、クランクケースオープン!
2017 12 sdr 82
外した側のケースに付いているクランクベアリング、
コイツですね。
2017 12 sdr 83
解りますかね?
チョット拡大。
2017 12 sdr 84
危なかったですね。
不幸中の幸い、割れた破片がそのまま残っていたから良かったようなモノノ・・・・・・・
車両購入時から異音が有って、
それでもそのまま高速とか乗っていたっていうんですから、
・・・・・・・・・・・・・・ある意味ラッキーでしたね。

ADREL いかにもドイツ車 其の壱拾伍

オーナーさんに来店頂き、
エンジンはかかれど一切フケない現状を確認してもらいました。
直っても乗らないと言われていたので、ひょっとするとコレで終わりかな?
っていう覚悟もしていましたが、
何とか通常状態まで復帰させるという事になりました。

それに当たって、
エンジンのフケない理由が現状では色々有り過ぎます。
1つ1つ潰していかないといけないんですが、
考えられる理由の一つであるマフラーの詰まり。
コレに関してはオーナーさんがご自分でやるという事なので、
ついでにマフラーを持って帰ってもらい、
キャブの方も知り合いに色々聞いてみるとの事で、
一旦持って帰ってもらいました。

ワタシとしては、キャブのメインジェットが有り得ないと思っているんですが、
折角自分でやると言っているので、出来る事はやって頂きましょう。


オーナーさんの作業を待っている間、
コチラでは前後ブレーキとクラッチをやります。
ブレーキに関しては2度手間になってしまいますが、
仕方有りません、当初はやる予定ではありませんでしたからね。
再分解になったとしてもしっかりとお金貰いますよ。

クラッチに関しては書くのを忘れていましたが、
皆さんの予想通り、ガッチリ張り付いていて剥がれません。
このまま分解せずに、何らかの方法で無理矢理剥がす事も可能でしょうけど、
ブレーキを張替に出すついでなので、
クラッチもやってしまった方が良いでしょうという判断です。

では、クラッチの分解からいきますか。
左のクランクケースカバーを開けたいのですが、
いきなり躓きました。
2017 12 adler 122
英車や古い国産もこの方式なんですが、
キックペダルを留めているテーパー形状のボルト、
コイツが固着していて抜けません。
もっと太いボルトならガンガン叩くんですが、
5mmでは流石に・・・・・・
下手な事をして余計な手間を増やさない様に、
時間はかかりますが温めたり冷やしたりを繰り返し、
適度に叩いて・・・・・・・・・・・
小一時間くらいかけて取り外しました。
2017 12 adler 123
多難の予感がしますね。

SDR 人生初!水冷エンジン 其の壱拾壱

2017 12 sdr 1



プーラーをどうするか?
ヤマハからでもまだ取れるんですが、
この時、丁度他の車両でもプーラーが必要で、
それが一般に出回っていないプーラーなんです。
それの作成を「旋盤ニスト」さんに頼む予定で都合を付けていまして、
どうせなら一緒に作ってもらっちゃおうか?
丁度メーカーの休日にも被っていて、休み明けに注文を入れてからでは、
最速でも3日はかかります。
それならば作ってもらった方が早い!

って事で、しばらくエンジンをお預け。
その間の作業として、
2017 12 sdr 67
エンジンハンガーのブッシュを入れ替えます。
セットに入っている専用工具を使って押し出すんですが、
2017 12 sdr 68
きっとプレスを使って押し出さないといけないんだろうと思っていました。
しかし、、、、この個体だけなのかもしれませんが、
軽くハンマーで叩くだけで、
2017 12 sdr 69
2017 12 sdr 70
簡単に抜けました。

他の車両の作業をチョロチョロとやっていると、
プーラーの完成連絡が。
やっぱりメーカーに頼むより早かったです。
スグに引き上げに行き、フライホイールを外します。
やっぱり新しいバイクですね。
ウチの扱う車両では良く苦戦する部分ですが・・・・・・・・・
何の困難も無く、簡単に取れちゃいました。

そしてこのタイミングでオーナーさんが来店。
エンジンを降ろした時に気になった部分を聞いてみました。
2017 12 sdr 71
エンジンハンガーの後ろ部分。
当初これは異常が無いのでそのままで、
って事になっていたんですが、
2017 12 sdr 72
2017 12 sdr 73
カラーを外すとこんな状態ですが・・・・・・どうします?
安い部品ならこんな事わざわざ聞かずに交換しちゃうんですが、
これが結構な値段しますので、
一応確認してから。

まぁ、見てもらえば交換って事になるとは思いましたが、
迷う事無く「コレは交換するしか仕方ないね」って事で、
SDR.COMさんに追加注文決定。

ADREL いかにもドイツ車 其の壱拾四

前後共ブレーキはノータッチ。
2017 12 adler 110
ドラム内面がこんな感じでも・・・・
エアでゴミを吹き飛ばすだけ。
う~~ん、仕方ない。
完全にお金も意義も得られない作業ですからね。

フロントタイヤはコレです。
2017 12 adler 111
MADE IN CHINA
2017 12 adler 112
2017 12 adler 113
ダメだとは言いませんが、
この漢字表記が不安感を煽るのは・・・・・・仕方ないですよね。

とは言え、
2017 12 adler 114
このタイヤよりは100倍マシですから、
他に使えるタイヤが無い以上、ありがたいく使わせて頂きましょう。

コッチのブレーキも酷い有様です。
2017 12 adler 115
2017 12 adler 116
後ろは油汚れが酷かったですが、
前は水が浸入してそのままにしてしまったような。
2017 12 adler 117
リムもそれなりですね。
やっぱり後輪同様相当時間がかかりそうです。

コレで依頼されていたトコロまでは終わりましたので、
オーナーさんに連絡。
近日中にご来店されるという事なので、
状態維持の為に毎日エンジンをかけていました。
すると、、、、、ある事に気付きました。
2017 12 adler 118
キックをすると、ケースカバーに当たって傷が付いてしまうんです。
2017 12 adler 119
それに、踏み下ろすとストッパー的な物が無い為、
2017 12 adler 120
チェンジペダルにガンガン当たります。
これは何かが悪い訳ではなく、
元からこういう作りなんでしょうね。
自分で加減しないといけないって事でしょうか?

SDR 人生初!水冷エンジン 其の壱拾

2017 12 sdr 1



分解を進めて行きます。
腰上から順にやっていくんですが、、、
今までワタシがやってきた2サイクルには存在しなかった最新機構。
『排気デバイス』なる未知の機構からいきましょう。

整備学校で習った事を思い出しながら説明しますと・・・
2サイクルの弱点と言われる「ピーキーさ」をカバーする為、
排気脈動を制御します。
どうやって制御するかという説明ですが、
簡単に言うと、半月状のバルブを開閉する事で、排気出口を狭くしたり、広げたり。
そのバルブをモーターによって駆動するんですね・・・・・・・・たしか。

その『排気デバイス』部分です。
2017 12 sdr 61
なるほどね、バルブ部分は2分割なんですね。
2017 12 sdr 62
2分割である事が解り易い様に、わざと真ん中部分を離していますが、
本来はピッタリとくっ付いていますよ。

ご覧頂ければ解ると思いますが、汚れが酷い。
コレをキレイにするには結構な時間がかかりました。
まぁ、2サイクルですから、汚れるのは汚れるんだろうと思っていましたが、
コレは定期的に掃除しないと、動きが悪くなるのも納得です。
100km~200kmという単位では必要無いと思いますが、
数千km走ったら、点検してみる方が良いのかもしれません。
今はオイルの質も良くなっているんでしょうから、
良いオイルを入れていれば、1万km位は平気かもしれませんが?

ポンポンとシリンダを外し、
2017 12 sdr 63
ピストンの状態、クランクの状態を確認。
う~ん、どちらも問題無さそう。
2017 12 sdr 64
この状態ではクランクのベアリングも異常が有るかどうか解りません。
2017 12 sdr 65
ピストンを取り外して、腰上は終了。

いよいよ腰下に入りますが、
ココで問題に直面してしまいました。
2017 12 sdr 66
フライホイールを外すプーラーが有りません。
何か使える物が無いか探したんですが・・・・・・・ちょっと特殊なプーラーが必要みたい。
え~~~~~、ココまで来て作業が止まっちゃうの~~~~

ADREL いかにもドイツ車 其の壱拾参

前後輪共に同じ処置をして放置しておきましたので、
どちらからでもイケるんですが、今回は後輪からいきましょう。

後輪は、
2017 12 adler 98
最近はチョコチョコと見る「DURO」というダンロップ系のメーカーです。
まぁまぁ実績も有るメーカーなので、こちらは心配無いかもしれません。

リヤフェンダーの後部を跳ね上げて、後輪を取り外します。
2017 12 adler 99
ちょっと戸惑う所も有りましたが、
無事に取り外し出来まして、
2017 12 adler 100
2017 12 adler 101
ブレーキの状態が良くないですが、今回は依頼の範囲外なので、
エアーで軽く吹き飛ばす程度で終わりにします。
修理後に乗るっていうんなら、説得してでもやるんですが、
今回の場合は直っても乗らないってオーナーさんが言っていますので、
深入りはしません。

2017 12 adler 102
さぁ、タイヤを外しますよ。
カチカチに固くなってしまっているので、相当苦労すると覚悟はしていましたが、
やっぱりと言いますか、想定以上に大変でした。
2017 12 adler 103
真冬だというのに薄っすらと汗をかいてしまう位。

そしてやっぱり、
2017 12 adler 104
2017 12 adler 105
リムの内側は良くない状態。
2017 12 adler 106
スポークも若干飛び出しているので、リムバンドをするとは言え、
このままでは安心して使用出来ません。

非常に時間のかかるタイヤ交換になりますが、
一応処置はしておかないと気分が悪いので、
乗らないとは解っていますが・・・・やる事はやっておきましょう。
まずは可能な限り飛び出しているスポークを削ります。
次にワイヤーブラシでひたすらゴシゴシ。
2017 12 adler 107
これだけキレイになればOKでしょう。
シンナーで軽く脱脂して、
錆止めを塗っておきます。
2017 12 adler 108
半日以上の作業になってしまいました。
新しいタイヤは海外製とはいえ、ちゃんと下処置をしていたので、
呆気無いほど簡単に取り付け出来ました。
フロントも大変だろうなぁ~

SDR 人生初!水冷エンジン 其の九

2017 12 sdr 1



ピストンを頼むにしても、オーバーサイズを頼まないと意味が無い訳ですが、
ひょっとするとこのエンジンも、一度や二度はエンジンを開けているかもしれません。
その際にオーバーサイズを入れているかもしれませんので、
確認してから注文せざるを得ないんです。
予め注文出来ていれば、時間の節約になるんですけどね。
こればかりは仕方有りません。
2017 12 sdr 53
頭を開けます。
2017 12 sdr 54
2017 12 sdr 55
煤で汚れていますが・・・・何も刻印が無いので恐らくスタンダードでしょう。
ガタもそんなに大きなわけではないので、0.25オーバーサイズでいいでしょう。

って事で部品を注文して数日。
2017 12 sdr 56
とりあえず今回はこの4点。

まずは肝心要のピストン。
2017 12 sdr 57
ケースまでしっかりと作っている事に驚きましたが、
SDRが好きだという熱意が伝わりますね。

2017 12 sdr 58
これがエンジンハンガーの補修部品。
専用工具も付いて、予備の補修用カラーも付いています。
って事は、またあんな症状になってしまうって事ですね。
まぁ、スグになってしまうって訳ではないんでしょうから、
これ位は全然定期メンテの範囲内です。

2017 12 sdr 60
コレはサーモスタット部分のガスケット。
オイル系のガスケットなら、ウチのガスケットシートから切り出すんですが、
何せ水冷なんてやった事もなければ、今後やる予定も有りませんから、
それなのに水用のガスケットシートを仕入れるのも無駄過ぎます。
って事で、コレはメーカー欠品だったのでSDR.COMさんで買っちゃいました。

問題は次、
2017 12 sdr 59
キャリパーシールセット。
ココは声を大にして言いたい!
徹底的にキャリパーをオーバーホールしたい人は、
コチラのセットを買って下さい。

ヤマハからもシールセットは出るんですが、
部品設定が無い部品も、こちらのセットには入っているからです。
キャリパーは2分割ですが、その間に入るOリングがメーカー部品には無いんですよ。
まぁ、メーカーからすれば、キャリパーなんて分解して欲しくないでしょうからね。

そんな事をうっかり失念していて、
純正で頼んでしまったんですよね~
結果、純正のシールセットは使い物にならず、
SDR.COMさんでもう一度シールセットを頼む羽目に・・・・
もちろん、純正のシールセットはお客様から代金はもらえませんし、
不良在庫になりました。

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バイク工房蔵

Author:バイク工房蔵
東京の八王子市でバイク屋をやってます。

基本的に70年代までの古めのバイクが好きです。
現行車はやりません!出来ません!!
ビックスクーターなんて見たくもありません。

こんな偏ったバイク屋なので、いつも経営の危機です。

ワタシ一人では何にも出来ませんが、
周りには頼りになる業者さんが居ますので、
お陰様でなんとかやっていってます。
感謝感謝!!

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