2015-02

モトグッチ アイローネ 2台目 其の壱拾七

問題だと思われるオイルポンプ。
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出来る事ならば、取り外したりせず、このまま元に戻そうと思っていたんですが、
そういう訳にはいかなくなってしまいました。

まずは、カバーから取り外す為に、裏側の駆動ギヤを外します。
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回り止めを施してある為、このまま無理に外すのも・・・・
と思ったんですが、他にどうしようもないので、
一か八か、このままナットを回してみます。
嫌な感触が有ったら、スグに止めるつもりでしたが、
意外とスルスルと・・・・・何の問題も無く外れました。
『案ずるより~』ってヤツですね。

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取り外した後のガスケットには、オイル漏れを起こしたような痕は有りませんでしたので、
外側に漏れているという事は無さそう。

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ポンプ自体を分解してみます。
約60年前のエンジンですから、ポンプはもちろんギヤ式。
見た感じ大きな損傷は有りませんが、
念の為に定盤で確認してみます。
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明らかなガタは有りません。
しかし、ちょっと擦り合わせをしてみると・・・・
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ちょっと気になるキズを発見。
これが原因かどうか解りませんが、
このキズが消えるまで、ひたすら擦り合わせ。
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これで不安要素は消しました。
これが吉と出るか?凶と出るか?


しかし、この精密機械を、、、、コンマ数ミリとはいえ削ったんですから、
正常に作動するのか?
仮組みしてみたところ・・・・・・・ギヤが動きません。
クリアランスを詰め過ぎちゃったみたいです。
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薄いガスケットシートを切り出して、これを挟む事でクリアランスを作り出しましょう。
これによりギヤはスムーズに回るようになりました。

お願い!
これでオイル漏れ(汲み出し不良?)治ってチョ~ダイ。
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名門 AJS 飛び込み修理 其の六

一応、店の周りを走る事は出来ました。
ただし、アイドリングしません。

でも、第一段階はコレで完了となりますので、
オーナーさんにご来店頂き、現状説明をしましょう。
幸い、オーナーさんは同じ町内の方なので、
気軽に・・・・と言ったら失礼ですが、
「ちょっと来てくれます?」と呼べば来て頂けるので、
相談がやり易くて助かります。

で、相談の結果。
アイドリング不良はキャブが原因では?
という事で、キャブの清掃をします。
プライマリーカバーのドレンは保留。
電装の問題も保留します。

説明を忘れていました、電装の問題ですが、
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こんな状態のギボシが彼方此方に有ります。
これがアース線なら大した問題ではないのですが、
電源線なんですよね~
ショートする確立が非常に高い!!
でも、予算の都合上今回はやりません。

チャチャッとキャブを掃除しちゃいましょうか。
そう思ってキャブを外したんですが・・・・・・・・・・・
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キャブ自体には問題なし。
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ガソリンを抜いてみれば、それなりに汚れが、
タンクを掃除する前に溜まった汚れでしょうか?
こんなのは想定内。

問題なのはココなんですよ。
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ここ!
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キャブ取り付けのスタッド。

キャブを外す時、ナットがちゃんと締まってなかったんですよ。
なぜか?
単なる締め忘れ?
それなら話は簡単だったんですが、
残念ながらそんな簡単な事ではありませんでした。
前オーナーさんの仕業なのでしょうか?
このスタッド、当たり前ですがブリティッシュインチ規格です。
それを知ってか知らずかミリ規格のナットを無理矢理途中までねじ込んでありました。
当たり前ですが、スタッドのねじ山はもう使い物になりません。



ど~すんねんこんなん!!!

モトグッチ アイローネ 2台目 其の壱拾六

ギヤをスケッチしながら分解。
特に目立った傷も磨耗も無し。
ミッション自体に不具合は無さそうですね。

っと思ったら。
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シフトフォークの状態が気になります。
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妙に擦れた痕があるんです。
コレは一体何を意味しているのか?
ひょっとして、シフトフィーリングは良くなかったのかもしれません。
こうなると・・・・分解前に試乗出来なかった事が悔やまれます。



あの状態では試乗は難しいですよね。
オイルを噴出させながら走る訳にはいきませんからね~

オイル漏れの問題が解決したら・・・今度はミッションの問題が出てくるかもしれません・・・

さて、その本題となるオイル漏れですが、
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この穴からドバドバ漏れていましたよね~
一体何処に繋がっている穴なのでしょうか。

辿っていくと・・・
クランクケースの反対側に繋がっています。
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クラッチの付いていた部屋まで繋がっていますねぇ~
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って事は、このクラッチ室の圧抜き穴って事なんでしょうね。
そして、圧抜きついでにチェーンにも給油出来ると、、、、

英車にも同じ様な機構が有りましたし、
国産でもKawasakiのZにはこんな機構が有った様な気がします。
ただ、どれも正常に作動していれば、あんなにドバドバオイル漏れはしないハズですが・・・
って事は、これも正常ならばこれで何も問題無いハズ。
クラッチ室にオイルを溜め過ぎなのか?
ポンプの汲み出しが甘いって事ですかねぇ~
だとしたら・・・・良くない展開です。

ポンプの状態が気になるところですが、
先にケース側に残ったベアリングの外輪を取り外しましょう。

プーラーで外す事が出来れば楽なんですが、
あんなに大きなベアリングプーラーは流石に持っていません。
そうなると、残る手段は一つ。
叩き出すしかありません。
ただ、それが難しいんです。
叩き出す為の叩き棒が引っかからないという、むずかしい状態。
色々な形状の叩き棒を試して、
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何とか取り外し成功。
意外と時間かかったんですよ~この作業。

名門 AJS 飛び込み修理 其の伍

スピゴットとナットの嵌め合いがちょっと渋かったので、
ちょいと調整してあげまして、
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無事に取り付け完了。
エンジンをかけてみましょう。

オーナーさんの話が本当だとしたら、
船に積まれるまでは実動だったらしいですから、
エンジンは問題無くかかるはずです。
じゃぁ、やってみましょうかね。

ガソリンを入れて、コックOPEN、イグニッションスイッチをON。
キックいっぱ~つ、には~つ・・・
ドルルン!!
おお!本当にエンジンかかっちゃいましたね。
いつものパターンから考えると、
ここはどうやってもエンジンがかからず、
ここからエンジンがかかるようになるまで、スッタモンダ有るのがパターンなんですが・・・

とりあえず、エンジン、灯火類、充電OK。
ウィンカーを取り付けましょう。
しかし、ここでちょっと悩み処。
何処にウィンカーを付けますかねぇ?

後ろはステーを作って、
ナンバーと一緒に共締めしてしまえばいいんですが、
前が問題。
セオリーでいえば、
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このヘッドライトステーと、ヘッドライトをつないでいるボルト、
こいつをウィンカーステーと交換してしまうんですが、
英国インチのウィンカーステーなんて・・・ありません。
無理にやろうと思えば、出来ない事はないんですが、
出来ればスマートにやりたいんです。

そこで色々考えました。
他に取り付けられそうな場所、



フロントフォークを支持している三叉のボルトにステーを咬ませる。
これもよく使う方法ですが、、、ダメ。

これだ!!
って場所が見つからないまま、
う~~~~ん、コレしかないかな?
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丁度三叉に一個だけ穴が開いていまして、そこに長いステーを留めて、
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こんな感じになりました。
ステーを留めているのが一箇所だけなんて、、、ちょっと不安ですが、
仕方ないでしょう。
しばらく使って頂いて、ダメだったら次の手を考えましょう。

ウィンカースイッチも取り付けスペース無いですね。
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左に付いているライトのHi、Lo切り替えスイッチを右に付け変え、
チョークレバーは滅多に使わないので、
使い難くはなりますが、ハンドルの中心付近に移動。
これで左の操作し易い位置にウィンカースイッチを配置出来ます。

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ウィンカー用の配線を新しく新設し、
コレで試乗準備完了。
さぁ、問題無く走ってくれるかな?

モトグッチ アイローネ 2台目 其の壱拾伍

ちょっとしたミスはありましたが、無事にクランクケースを割る事が出来まして、
ミッションギヤをバラバラにならないように・・・・
そっと取り外します。
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ミッションをやる時にはいつも気を付けているんですが、
ワッシャーやブッシュ等、組み付ける順番を間違えたりすると大変なので、
出来るだけそのままの状態で保管するか、
後で部品を1つずつ取り外し、詳細をメモしておく事が大事です。

特に、分解してから組み立てるまで、1日でも間が開いてしまう場合。
非常に面倒ではあるんですが、スケッチしておかないと・・・・・後々後悔するんですよね。
保険的な意味でも、やっておいて損はありません。
今回も、どうしてあんなにオイル漏れしていたのか?
スグに原因が判明するとは思っていませんので、
長期戦になるのを覚悟して、ミッションのスケッチはとっておきます。

分解している最中、薄々気付いてはいたんですが、
過去にエンジンを開けた形跡があります。
純正のままでは、きっとこんな事していないですよね。
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シフトドラムにワイヤリング・・・までは純正でも有るかもしれませんが、
ハンダ付けまでは無いでしょう。

クランクを抜いてみます。
あれ?
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何でこんなクランクベアリングを使っているんでしょう?
しかも・・・片側だけ。

以前もこんな構造のエンジンが有りましたね。
それもイタリアンだったと思いますが、、、、そうや!グッチーノがこれと同じ構造でした。
あの時は、過去に分解した人が間に合わせのベアリングを入れたのか?
と思っていたんですが・・・・・・・
ひょっとして何かの意図が有って、あえてこのベアリングを使っているのでしょうか?
ムムム、交換する場合はどうしましょう?
同じ型のベアリングにするか?
それとも、一般的なボールベアリングにするか?

その前に問題が1つ。
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この型のベアリングの難点。
外輪がケースに残るんですよ。
これを外すのが面倒なんです、上手く外す事が出来るでしょうか?

他のベアリングもチェック。
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特にガリ感も無いので、再利用は可能です。
ただ、ハメ合いがちょっと緩い。
以前分解した人もそう感じたんでしょう。
ベアリングの外周に回り止めを施していますが、、、、効いていませんな。
イタズラにケースを痛めただけで終わっています。

色々と対処を考える事が出てきました。

名門 AJS 飛び込み修理 其の四

やっぱりねぇ~
ちょっと心配だったんですよ。

でも、無い物は仕方ないですからね。
オーナーさんにはコレで納得してもらいましょう。

ガソリンコックの話なんですけどね・・・

この車両に付いていたガソリンコック、ダメだったって話は前に書きましたよね。
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コレが現物なんですが、
一般的なレバータイプのコックとは違い、
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PUSH・PULLタイプと言いますか、
この画像部分を押し込んだり、引っ張り出したりしてON・OFFします。
英車を扱う者の中では常識な話なんですが、
構造上、ガソリン漏れを起こし易いんです。

ですから、レバータイプに交換出来るのならば・・・・交換したい。
その旨を「プッシュロッド」さんに伝えていたんですが、
どうやら、、、無いようです。
予想はしていたんです。
今まで見てきたレバータイプのコックは、取り付け部分が12mm。
でも、付いていたコックは9mm。
取り付け部分9mmのレバータイプは無いようですね。。。

まぁ、コックの意味を成さない物よりも、
多少漏れてもコックの意味を持った物の方がいいでしょう。
って事で、「プッシュロッド」さんが用意してくれたこのコックを買いました。
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一般的なレバータイプよりもちょっと割高。
需要が無いので仕方ないですけどね。

キャブへ繋がるホースの接続径も元の物と違う為、
変換用のスピゴットも買いました。
元のスピゴットは、
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この様にカシメられていたので、
カシメ金具を上手く切って外し、新しい物はそのままカシメ無しで使います。

ちなみに、スピゴットとは、、、
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このノズルのような物の事です。
コレを専用のナットでガソリンコックに取り付けます。

モトグッチ アイローネ 2台目 其の壱拾四

その特徴的なクラッチですが、
こんな構成になっています。
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おや?
っと思うでしょ。
通常のクラッチ構成に有る筈の物が有りません。
摩擦材を貼ったフリクションプレートが有りません。
その代わりになるのが・・・
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この銅製のプレートです。
最後に一枚だけ、旧い車両にはお馴染みの、
ベースプレートに摩擦材ではなく、
『丸々一枚摩擦材』というフリクションプレートが入りますが、
他は銅製のプレートと、鉄製のプレートの組み合わせです。
こんな構成始めて見ました。
いくら銅が柔らかいとはいえ、金属同士でクラッチになるなんて。。。。
何か利点が有るんでしょうかねぇ~

とりあえず、これでクラッチ側は全て外れました。
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反対側からクランクケースを合わせているボルトを数本外し、
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クランクケースセパレータを使ってケースを割ります。
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失敗しました。
右側を下にしてケースを割ったんですが、
このエンジンの場合、逆でした。
右側を上にしてケースを割るべきでしたね。
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一応割る事は出来たんですが、
ケースカバーを開ける際に、ちょっとシフトフォークを動かしてしまい、
どの状態がニュートラルだったのかが解らなくなってしまいました。
組む際に何度か試行錯誤すれば解る事なんですが、
う~ん、、、余計な手間を増やしてしまいました。

居るかどうか解りませんが、
もし、このブログを参考にアイローネのエンジンを分解しようとする人が居ましたら、
こちら側からケースを割るのはオススメしません。
お気を付け下さい。

名門 AJS 飛び込み修理 其の参

まだ注文したバッテリーが来ません。
ダメ元で元のバッテリーを充電してみましょう。
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小さい6VのMFバッテリーを、2個つなげて容量を稼いでいたようですね。
取り外して充電器にかけてみます。

あとは、、、とりあえずオイルですね。
まずエンジンオイル。
70年代前半位まで、英車はドライサンプが主流でしたが、
この車両はウェットサンプです。
別にオイルタンクを設ける必要が無かったから、フレームをあんなにスリムに出来たんでしょうね。

この車両のオイル給油口は、クランクケースに有ります。
ajs 17
念の為に、ドレンボルトを抜いて本当に抜いてあるか確認。

オーナーさんが調べてくれたんですが、
エンジンオイルの容量は1.4Lだそうで、
ディップスティックもチェックボルトも付いていないので、
この通り入れてみるしかありませんね。
ジョッキで1.4L量って入れていると、
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1Lちょい入れたらこんなにギリギリ。
本当に残り0.4Lも入るの?
・・・・・・後回しにしましょう。

プライマリーに移ります。
ココも一応ドレンボルトを外して確認。
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ナメてますね。。。。


ど~しましょ!!
絶対にオイル入れたらダダ漏れでしょう。
かといって、これを修理するにはプライマリーカバーを外すのがベスト。
余計な出費を招いてしまいます。



とりあえず、エンジンをちょっとかける位はオイル無しでも問題無いでしょう。

この後、ちょいと野暮用がありまして、作業は一時中断。
一晩明けて次の日、エンジンオイルが・・・
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減っていました。
(外に漏れ出た訳では有りません)
これで残りの0.4L無事に入りました。
一気に入れてはいけないって事ですね。

モトグッチ アイローネ 2台目 其の壱拾参

無事にダイナモを外す事が出来ましたので、
クラッチを分解していきます。



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ど~やって分解するんでしょう?
ネジや留め金具の類が見当たりません。
なんじゃこりゃ?
しばし悩みまして・・・・”はっ”と気付きました。
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さては、、、反対側から外すんちゃうの?

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このゴツイスプリング、キックのワンウェイの為ではないでしょう。
このスプリングがクラッチスプリング?
この画像では上になっているローレット加工されたプレート、
コイツがネジになっていますので、徐々に緩めていきます。
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すると、この様に2重になっているスプリングを外す事が出来ます。

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そして、これがプッシュロッドになっていまして、
反対側のプレッシャープレートに繋がっています。

ほんと、面白い構造のオンパレードで、
イタリアンって面白いですね~

クラッチ板を全て外し、
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最後に残ったクラッチボスを、、、やはりプーラーを使って外します。
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真ん中のナットを外してから、
前回とは違った形で薄く加工した爪のプーラーを使いました。

なんだか、1つ外す度に特殊なプーラーが必要になりますねぇ。

名門 AJS 飛び込み修理 其の弐

試しに、少しだけサビ取り液を入れてみます。
すると案の定・・・
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閉めてあるはずのガソリンコックからポタポタと・・・・
ですが、思っていた程ではなかったので、
受け皿を設置して、溜まったらタンク内に戻しましょう。

もう片方のコックは論外。
全くコックとしての役割が出来ていないので、
コックの出口にゴム栓をして、
ビニールテープでグルグル巻き。
これで何とかサビ取り作業中はしのげるでしょう。

でも、今後もこのままという訳にはいかないので、
「サイドバルブ」さんに相談して、新しいコックを用意してもらいます。

これでタンクは2日間浸け置き。
他の作業をやっていきましょう。

ところで、、、この車両って6V?12V?
テール球は6Vですね。
って事は6V電装という事でOK!



そう決めてしまうのはまだ早い!!


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他も確認してみましょう。
ヘッドライト球は・・・6V
これで80%は確実。
アレ?
コレは何でしょう?
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プラスチック製の筒のような物。
中には・・・・・
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抵抗でしょうか?
何故こんな物がスモール球の配線の間に入っているのか?
配線も所々ヤバそうなトコロがあるのですが、
この先どうなるか解らないので、とりあえず置いておきます。

先に確認を進めましょう。
サイドカバーを外してイグニッションコイルを確認します。
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コイルも6Vならば100% 6V電装という事で間違いないでしょう。
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ウン、コイルは6Vでしたので、6Vのバッテリーを用意しましょう。
しかし、、、サイドカバーのステーが純正っぽくないですね。
そこら辺で売っているフラットバーを切って、適当に繋げた様な。。。
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ええい!気になる事は全てスルーして、
エンジンがかかるようになってから考えましょう。

モトグッチ アイローネ 2台目 其の壱拾弐

ピストンを取り外してよく観察してみます。
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目立った傷は無し。
状態としては良さそうですが、
クリアランスが規定値内に有るかどうかは、
シリンダーを洗ってから、改めて測定してみます。
1つ気になるのは、一番下のリングの状態。
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ちょっと歪んでいるんですよね。

う~ん、通常はリング3本ですからね。
プラス1本の4本目が少々不具合有っても・・・・何とかなるかな?
とりあえず保留で行きましょう。
今後、どれだけお金がかかるかも解りませんし、
もしダメだったとしても、腰上だけなら分解するのは楽です。
エンジンを車体に載せたままで分解出来ますからね。

腰下の分解を進めていきましょう。
先ずはクラッチの有る左側から、、、
ゴロンっと横に倒しちゃいましょう。
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しっかりと固定出来ていないので、プラハンでコツコツ叩いていると動いちゃってやり難い。
でもまぁ、30分ほどで唐突に外れました。
バンッって感じで。
それもその筈、
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ギヤの1つにスプリングが仕込まれていました。
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下手な開け方をしたら、カバーが歪んでしまったかもしれません。
あぶないあぶない。

ご覧の様に、クランクギヤは簡単に外す事が出来ました。
次いでダイナモの駆動ギヤ、コイツを外そうと思うんですが・・・・・・
ギヤプーラーの入る隙間が無い。
何でこんなにギリギリに造られているんでしょうか?
全く、分解する側にとっては迷惑千万。

何とか手持ちのギヤプーラーを加工して、
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どーにか爪がかかるようになりました。
しかし、、、、、、
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ここまで爪を薄くしてしまっては、
今後大きな力はかけられないかもしれません。

プーラーをもう一本買っておかないと・・・

名門 AJS 飛び込み修理 其の壱

今回の車両、入庫経緯がビックリでした。
何の連絡も無く、いきなりの飛び込み。
しかも、輸入されて木枠梱包のまま、トラックに載せて直で来たみたい。
オマケに、トラックがレンタカーらしく、
スグに木枠を外して車両を降ろし、レンタカー屋に返しに行かなければならないと・・・

「いやいや、急にそんな事言われても・・・・」
店の中を見回し・・・・
今後の入庫予定を思い出し・・・・
「了解!!スグに木枠を外してバイクを降ろしましょう!!」
今回はタマタマですよ、タマタマ入庫出来るスペースが有り、
今後の入庫予定も無かったってだけです。
いつもなら、1ヶ月~2ヶ月はお待ち頂く事になるんですよ。

木枠外すの大変だった、、、
長いビスを何本も外しましたからねぇ、
電動工具が無ければ匙を投げたかもしれません。


前置きが長くなりましたが、
今回の入庫車両はコチラ、
ajs 1
イギリスの名門、
ajs 2
AJS
ajs 3ajs 4
Model 14 という車両です。

状態は抜群にイイです。
日本に輸入される前まで、現地で走っていたらしいので、
エンジンや灯火類も大丈夫なはず。

ウチの作業としては、
とりあえずエンジンの始動まで、
オイル類は輸入の際に全部抜いているらしいので、各オイル交換も含む。
それと、ガソリンタンクの清掃です。

早速タンクを外して、錆び取り作業に取り掛かりましょう。
ajs 5
何か、、、、
ajs 6
他の英車と比べて、フレームがスリムですね。

ガソリンタンクの中は、そこまでサビサビでは無かったんですが、
念の為、これからの事を考えて、今の内にやっておきます。
コックを外し、今回はサビが酷くないので、いきなり中性洗剤で洗浄。
コックを取り付けて・・・・・・このコック大丈夫か?
片側は多少の手応えはあるんですが、
もう片方は閉じているんだか?開いているんだか?
手応えが全く有りません。

・・・・・・盲点でした、コックは交換しないとダメですね。

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プロフィール

バイク工房蔵

Author:バイク工房蔵
東京の八王子市でバイク屋をやってます。

基本的に70年代までの古めのバイクが好きです。
現行車はやりません!出来ません!!
ビックスクーターなんて見たくもありません。

こんな偏ったバイク屋なので、いつも経営の危機です。

ワタシ一人では何にも出来ませんが、
周りには頼りになる業者さんが居ますので、
お陰様でなんとかやっていってます。
感謝感謝!!

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