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2014-12

年始は・・・・

本年も当ブログにお付き合い頂きありがとうございました。
本年の営業は終了、
新年は4日から営業します。
お急ぎの方は携帯にTELして下さい、
おそらく3日には対応可能です。

まだどうなるか解りませんが、
来年には大きな目標が達成出来るかどうかがかかっていますので、
いっぱい仕事しますよ~、
だからいっぱい仕事下さい。

そんな事もあって、年末までバタバタしていまして・・・・
いつも常連さんに出している年賀状が一枚も書けていません。
申し訳ないのですが、今回は年賀状無しで、、、
その分、仕事に集中させて頂きます。

では、良いお年を。
来年も宜しくお願いします。
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モトグッチ アイローネ 2台目 其の四

フゥ・・・・・気合入れて電装・・・やりますか。

でも、その前に一つ。
これも電装では有るんですが、キルスイッチを設置します。
いままではエンジンを止める為に、プラグキャップを抜いていたんですが、
流石にそれは・・・・面倒です。

方法は一つ、マグネトー内のポイントに、アーススイッチへ繋がるリード線を付ければいいんです。
ai 06
上の画像は前回のアイローネです。
後期型にはちゃんとキルスイッチが付いていたんですね。
前期型の今回の車両には、アースリード線用の穴が開いていないので、
ai 07
新しく・・・・といいますか、既存の穴の径を広げて代用しました。
ai 08
下手に新しく穴を開けるより、こちらの方が良い気がします。
念の為にエンジンをかけ、リード線をアースさせてエンジンが止まる事を確認。
あとは、このリード線をハンドル周りに新設するキルスイッチに繋げばOK。

よし、これで本腰入れて電装に取り掛かります。
まずはメインハーネスの解析から。



これはまた、、、、何ちゅう配線しているんでしょう。
全部緑の配線で作っています。
流石にこれは純正ではないでしょうね。
誰かが作ったんでしょうが・・・・残念です!!

それでも、ちゃんと配線が出来ているのでしたら、
今回は目をつぶってもいいんですけどね・・・・どうなんでしょう?

この頃のイタリアンって、ギボシを使わない主義なんですかねぇ?
ターミナルで接続しているんですが、、、、慣れないからなのか?
めっちゃ解り辛いんですよね。
これ、全部ギボシに変えちゃダメですかねぇ。

トライアンフ TR6R ミッション修理 其の六

いやねぇ~、作業経験のある人なら解って頂けると思うのですが、
この程度の分解だとしても、様々な専用プーラーが必要なんです。
英車ばかりやっているお店なら、その専用プーラーが有るのでしょうけど、
ウチは旧ければ何でも、国籍問わずなもので、
そのようなプーラーや特殊工具ってのは、その都度、必要になったら買う、もしくは作る。
ってスタイルなんです。

ですから、
tr6 31
ココまで分解するにも時間がかかってしまいました。
幸いにも、、、といいますか、新規に工具を買ったり作ったりしなくても、
手持ちの工具や廃材を使って分解に成功。
tr6 33
tr6 32

問題はココからですよ。
案の定、特に壊れたり、磨耗のヒドイ部品は見当たりません。
って事は、極僅かなクリアランスの問題なのでしょうか?
色々試行錯誤してみるしか有りませんね。

もう、ココから先は書いても仕方ないといいますか、、、
組み直しては試し、分解、組み直し、試し、分解の繰り返し。
何度か繰り返した後、
この時点ではまだ確定ではありませんが、
ミッション単体で操作して良い感触が得られましたので、
クラッチ側まで組み立てて、感触を確かめてみましょう。

ここで、本来はミッションケースにガスケットなんて使っていないんですが、
万全を期す為に、ミッションケースのガスケットを切り出し、
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ミッションを組み立てます。
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折角ミッションの感触が良くなっても、
オイル漏れが有ってはイマイチ締まりませんから。

モトグッチ アイローネ 2台目 其の参

エンジンをキレイにして、オイル漏れ箇所が解り易くなったところで、
1リッターだけオイルを入れて、エンジンを始動してみます。
オイルタンク内に溜まったオイルを見て、、、、少なっっ!!
この量でエンジンをかける事に、一抹の不安がよぎります。
エンジンをかけるのは短時間にしておきましょう。




オイルはちゃんとタンクに戻って来ます。
そして・・・・オイル漏れは・・・・・有りません!
やはりオイル量は1リッターで良かったんでしょうか?

ついでなので、新品バッテリーを積んで電装品のチェックもしてしまいましょう。
ホーン、ストップ、テール、ヘッドライト、OK。
ウィンカーだけ灯きません。
充電は、、、、これもダメ。
ただ、ダイナモからはしっかりと電圧が上がって来ていますので、
配線の問題かな?

あのメインキーの有用性も解りません。
ONにしようと、OFFにしようと、
イグニッションも灯火類も問題無く作動。
・・・・・・・一体何の意味が有るのか?

どうやら今回も、電気系修理をやらないといけないみたいです。
この時期、電気系修理が重なっていまして、
ちょっと電気に疲れ気味・・・・・

早速修理に取り掛かりたいところですが、
ちょっと一服しましょう。
電気から離れて、サイドBOXの鍵を作ります。
ai 01
前回やったアイローネのオーナーさんに見せてもらった事が有るのですが、
大した鍵ではありません。
鍵というか、開閉の為のハンドルって感じです。
ai 02
鍵穴を見ながら、以前見た鍵を思い出し、
とりあえず、適当に廃材入れから取り出した鉄板で作ってみました。
ai 03
プロトタイプの出来上がり。
今度ちゃんと作りますけどね。

サイドBOXを開けてみると、
ai 04
片側のBOXに何か紙が入っています。
ひょっとして・・・・宝の地図?機密文書?
そんなアホな期待を、ほんの少しだけ・・・・しつつ・・・・・・OPEN

「ヤクルトご愛飲者様への、ゴールデンウィーク中休業のお知らせ」
ですよねぇ~
個人名が書いてあったので、画像は出せません!!

トライアンフ TR6R ミッション修理 其の伍

やっぱりクラッチ側も分解しないとダメみたいです。
という事で、プライマリーを再度開けます。
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クラッチ板を全部取り外しまして、
磨耗のチェック。
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オーナーさんが新品に交換してから、1000kmも走っていないハズのクラッチ板。
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まだそれなりに残っている部分も有るんですが、
局部的に、もう磨耗限界に達している所も有りました。
調整不良のまま走り続けた所為なのか?
オイルがほとんど入っていないまま走り続けた所為なのか?
う~ん、これはどうしますかねぇ~
資金に余裕があれば交換、もしくは張替えをしたいところですが・・・・
とりあえずミッション問題ですね。
そちらが解決して、資金に余裕があれば、その時に考えましょう。

話はちょっと逸れますが、
みなさんに気を付けてもらいたい事が有りまして。
この車両だけではないのですが、まだ整備経験の少ない方、
そんな方が配線の修理をする際、だいたいギボシのカシメが甘い!!
tr6 28
今回も配線を外す際、呆気なくギボシが抜けてしまいました。
tr6 30 tr6 29
コレが抜けてしまったギボシなんですが、
ちょっとカシメが甘いでしょ?
カシメる道具にもサイズがありますので、
適合サイズでしっかりとカシメる事が大事です。
配線を丸々一台分作ると、腱鞘炎になるんじゃないかと思う位、
結構な力が必要です。

後々のトラブルも引き起こしかねませんので、
こういう所はしっかりとやっておきましょう。

モトグッチ アイローネ 2台目 其の弐

あや?
ドライブチェーンもちょっとおかしいです。
IMG_0814al.jpg
サイズが合っていないみたい。
IMG_0815al.jpg
妙な規格のチェーンとか使っていないでしょうねぇ。
今付いているチェーンはスゴク幅が狭いんです。
ドライブスプロケット付近のクリアランスが結構厳しいんですよね。
今国内で流通しているチェーンで大丈夫でしょうか?


純正なのかどうか解らないのですが、
前回のアイローネと比べて、決定的に違う箇所が有ります。
それは・・・
IMG_0829al.jpg
このオイルパイプにコックが付いていない事!!
これがかなり大きな違いでして、
このエンジンはドライサンプなので、時間が経つとオイルがエンジンの方へ流れてしまうんです。
もちろん、毎日エンジンをかけていれば話は別ですが、
1~2週間エンジンをかけないと、オイルタンクがすっからかん!
!!!
ひょっとして、、、オーナーさん、オイル足しちゃったのかな?
だとしたら・・・・・・・・オイル漏れも納得です。
一度オイルを抜いてみましょう。





ドレンボルトは何処?
それっぽいのは見つけたんです。
IMG_0834al.jpg
このフライホイールの裏側、
IMG_0835al.jpg
このヘックスボルトなんですが、、、、開けても大して出て来ません。
他には見当たらないんですよねぇ~
どうやら、ドレンは無いエンジンなんですね。
って事は、
IMG_0836al.jpg
オイルパイプを外して排出するしかありません。
で、抜けたのがこれだけ。
IMG_0837al.jpg
ドライサンプなので、エンジン側にはそんなにオイルは溜まっていないはずですから、
まぁ、こんなもんなんでしょう。
オイルタンクからも抜いて、約1リッター位は抜けましたか?
250のエンジンにしては、1リッターって少ないですよね?
試しにエンジンをちょっとかけてみましたが、オイルタンクには戻って来ません。
って事は、全部抜けたって事ですよね。
・・・・・・・・オイルの入れ過ぎって線は消えました。

解決は持ち越しになりましたが、
お楽しみは後に取っておきましょう。
折角なので、エンジンの下回りをキレイにして、
もうちょっと詳しく、何処から漏れているか確認出来るようにしましょう。
IMG_0838al.jpg
下に受け皿を置いて、エンジンを軽く洗います。

トライアンフ TR6R ミッション修理 其の四

試乗の結果が芳しくなかった為、
ミッションの本格的な分解に突入します。

tr6 21
こちら側だけで済めば随分楽なんですけど、
残念ながらそういう訳にはいきません。
でも、ひょっとして・・・・原因は浅い所に有るかもしれません。
可能な限りこちら側を分解して、それでも原因が見つからなかった時に、
クラッチ側を分解していきましょう。

では、ギヤオイルを抜いて一枚目のカバーを開けます。
tr6 22
やはり、目に見えた異常は見つかりません。
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カバーの方にも異常無し。
磨耗による異常が有るとすれば、
この辺りが怪しいと思っていたんですが、
きっとオーナーさんが交換されているのでしょう。

そうそう、話は脱線しますが、
始めて見る方は「何、コレ?」って思うでしょうね。
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レリーズの取り付けネジが1本無い!!
それどころか、取り付けの為のネジ穴も無い。
ひょっとして、他車種のモノを流用したのか?
そう思っちゃいますよね。
でも、コレはコレでいいんです。
パーツリストを開いてみても、この部品が描かれていますし、
使用ネジの個数は2個です!!


日本人的には腑に落ちない部品の使い方ですが、
英車的には全然OK。
色々な車両と共通部品なんでしょうね。
ですから、違う車両で使用する場合は、留める為のネジが3つ必要なんでしょう。

こんなアバウトな・・・ゆるいトコロが、
許容出来る人と出来ない人が居ますので、
英車の好き嫌いが分かれるところかもしれませんね。

モトグッチ アイローネ 2台目 其の壱

同時期にお預かりしていたもう1台のアイローネをやりましょう。
前回修理したアイローネと、ほぼ違う所は無いのですが、
どうやらこちらの方が年式は旧いようです。
IMG_0804al.jpg
IMG_0805al.jpg
こちらのサイレンサーはフィッシュテール。
前回のアイローネも良い音していましたが、こちらも独特の良い音です。

そしてコレが・・・・・
IMG_0809al.jpg
メインキー。
なんてチープな。。。
まぁ、メインキーとは言っても、イグニッションはマグネトーなので常時ONですし、
灯火類のスイッチ代わりですね。
ハンドルも変わっていて、コレが純正ではないと思うんですが、
IMG_0810al.jpg
幅が狭い上に、レバーが・・・・・簡単・・・・な造りに見えますが・・・・どうなんですかね?

オーナーさんの依頼内容ですが、
メインはエンジンからのオイル漏れ修理。
後は、オーナーさんが手に入れて間がなく、
何もチェックしていないので、何か有ればその修理。


まずはエンジンをかけてみましょう。
オイル漏れもエンジンをかけると出て来るらしいんですよ。
オーナーさんの所でもちょっとエンジンはかけたんですが、
深夜だったので確認出来ていなかったんですよ。
上死点を出してキックすると、一発で目覚めました。
IMG_0811al.jpg
始動性はすこぶる良いのですが、
白煙スゴイな!!
これはひょっとして・・・・・エンジン自体も手を入れないと?

そして、メインのオイル漏れですが、これもヒドイです。
IMG_0813al.jpg
スグにメインスタンドの下にオイル溜まりが出来ました。
何処から漏れているんでしょう?
辿っていくと、
IMG_0812al.jpg
入り組んだ所なので画像は撮れなかったんですが、
このドライブスプロケットの上辺り、そこに穴が開いていまして、
そこからドバドバ漏れ、、、いや、流れ出て来ます。
一体何の為に開いている穴なのか?
前回のアイローネにも同じ穴は開いていましたが、
オイルは少しも漏れて来ていませんでした。

そうなると、やっぱりエンジンか?
若しくはオイルポンプがダメなのか?

トライアンフ TR6R ミッション修理 其の参

左側はあんな状態でしたけど、
右側は正常でした。
お陰で、本来はこうなっているんですよ!
っていう説明が出来ます。

正常にエキパイが外れると、外した跡はこんな感じになります。
tr6 18
そしてこの部分、
tr6 19
前回書いたように、この部分がネジ式になっていまして、
適当な棒を使って回します。
すると、
tr6 20
こんな風に取れる訳なんですねぇ~

左側は、この雄ねじ部分は大丈夫でしたが、
シリンダーヘッドの雌ねじがダメになってしまったので、
なんとも対処の仕様がありません。
まぁ、試乗した際に目立った不具合は有りませんでしたので、
今スグに対処しなければいけない問題ではありませんけど。

先に対処するのはこっちです。
tr6 12
プライマリーのカバーを開けて、
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クラッチの調整。
因みに、本来入っているハズのプライマリーオイルですが、
全部漏れ出てしまったのか?
ほとんど入っていませんでした。

以前にも書きましたが、英車の場合、
クラッチの圧力も調整出来ますので、
それを調整し、遊びも再調整。
コレだけで症状が改善されれば『めっけモン』ですが、
果たして・・・・・



うん、違いなし。
やはり分解が必要みたいです。

MVアグスタ 125S 続くイタリアン 其の九

部品が無事に届きまして、
改めてウィンカー取り付け。
125s 49
125s 50
まぁ、わざわざ画像をUPするまでもないんですが、、、、一応ね。

そしていよいよ試乗。
ん?
メインスイッチをONにしてもニュートラルランプが点灯しません。
おや~~~???
何度かON-OFFを繰り返していると、
当る時と当らない時が有ります。
メインスイッチの接触不良ですね。

なるほど、たまにエンジンがかかったり、かからなくなったりしたのは・・・
この所為だったのかもしれません。
コレは是非とも交換しておきたいですね。
ただ、合うキーシリンダーが見つかるのか?
う~ん、、、まずは取り外ししてみましょう。
125s 51
各端子の導通を確認。
CDI点火用のスイッチか・・・持ってないなぁ~
ウチに有るのは、、、
125s 52
この英車に良く使っていたバッテリー点火用のスイッチのみ。
これじゃダメだしなぁ~

仕方ない、スイッチは新しく何かを仕入れるとして、
配線の解析をする為にタンクを外します。
125s 53
嫌な感じの配線ですねぇ~
純正でこんなんなんでしょうか?
だとしたら・・・・・ヒドイセンスです。

最近イタリアンが続いているんですが、
共通して言えるのは・・・・・電気が下手。
特に配線がメッチャ下手!!
何の意味が有るのか?
すごく遠回りした配線をしているんですよね。
だから配線が解り難い、
コレはちょっと・・・・・・・・・・配線をやり直した方がいいですね。
ただ、予算が厳しいという事で、
今回はスルーします。
メインスイッチも配線と一緒にやった方がいいでしょうから、
今回は元のままにしておきます。


上手くスイッチONになる所を探して、エンジン始動。
不安要素が多いので、遠くへの試乗は出来ませんが、
10分ほどの試乗は出来ました。
今の所ブレーキも効きますし、エンジンも問題無し、電気も大丈夫。
コレで一旦納車しましょう。

オーナーさんも何も出来ない方ではないようですし、
出来る事はオーナーさんでやって頂いて、
出来ない事をやらせて頂きましょう。

今度やる時こそは、完全に仕上げたいですね。

トライアンフ TR6R ミッション修理 其の弐

まずは試乗してオーナーさんの言う症状を確認しましょう。

そんなに長い距離を乗った訳ではありませんが、
症状の確認が出来ました。

いやいや、勘違いしていましたよ。
『ニュートラルに入り難い』という症状なんですが、
普通、そんな風に言われれば、ギヤが渋くて入らないのだと思うでしょ?
ところが、今回の”入り難い”というのは・・・
ニュートラルの節度感が無くて、ニュートラルを飛び越え、
一速とか二速に入ってしまうんです。
むむむ・・・これは過去に遭遇した事の無い事例ですね。

原因の目星が全くつかない訳ではないんですが、
その辺りの部品はオーナーさんが全部交換したと言っていましたし、
それが本当だとしたら、部品の磨耗で・・・・って原因より、
その部品の精度や、組み立てのバランスってトコロでしょうか?
なんにせよ、分解してみないと解りません。

もう一つの不具合、
『一速に入れるときのガリガリ』については、
もうちょっと調整の余地が有りそう。
クラッチの調整方法が解らず、適当にやったってオーナーさんが言っていましたので、
プライマリを一度開けてみたいと思います。

まずはブレーキペダル、ステップ、マフラーを外します。
ペダル、ステップは問題無く外れました。
マフラーがちょっと問題あり。
tr6 8
エキパイを取り外す為には、このフランジを緩めなければいけないんですが、
tr6 9
このボルトが錆び付いて緩みません!!
まぁ、熱が加わる部分なので、良くある事なんですけど・・・・
コレを外すのは相当困難です。
無理に外そうとするとネジ切ってしまいそうです。

どうするかなぁ~
悩んでいると・・・・・おや?
エキパイを留めているもう一個のボルトを外すと、、、グラグラですね。
もしかすると!
tr6 10
外れました。



こんな外れ方をしてはいけない構造なんですけど。。。。

MVアグスタ 125S 続くイタリアン 其の八

頼んでいたウィンカーが届きました。
早速取り付けしましょう。
125s 42
幸い、ウィンカーを取り付けていたであろう配線は残っていましたので、
そんなに手間な作業ではありませんでした。
取り付けが完了し、まずは右側だけ電球を入れて機能試験をしてみました。
すると、、、、、点滅どころか点灯もしません。

初めはウィンカー本体のアース不良かと思ったんですが、
アース線を追加しても点灯すらしません。
って事は、そのままになっていたウィンカーの配線は、使えない配線だったんでしょうか。

では、何処まで電気が来ているのか調べましょう。
リレー位までは来ているんでしょうか?
それとも、リレーにも達していない?



なんや?全っ然電気が来ていません。
それドコロか、他の電装品も作動しなくなりましたねぇ。

こうなると大元が原因ですね。
125s 43
原因はコレでした。
バッテリーのマイナスリード線。
これが断線していたんですねぇ~
このリード線は新しく作り直しましたが、
他にも、
125s 45
このように危険な状態の配線が見受けられます。
しかし、そんなに上手く一部分だけ交換出来る訳も無く、
配線テープでの補修に留めておきます。

とりあえず、これでウィンカーは使えるようになりました。
ちゃんと点滅しますよ~。
大した事無くて良かった。
左側の電球も取り付けて、試乗に出てみましょう。
125s 46
ひょっとすると今日中に終わっちゃう?
まぁ、普通ならそう思いますよね。
しかし・・・・左フロントの電球がどうしても付きません。
ソケットを外してみると、
こりゃ~付かないわ。。。
製品不良を発見しました。
一応国内メーカーの商品なので、開封して加工してしまった後ですが、
返品交換に対応して頂きました。

因みに、何処が不良だったのかといいますと、
電球の側面に突起が付いているのはご存知でしょうか?
それがソケットにハマル部分、これのプレスミスでしょう。

コレが正常なソケット
125s 47

そして、コレが不良品のソケット
125s 48
コレでは付く訳もありません。

交換部品が来るまで、作業中断!!

トライアンフ TR6R ミッション修理 其の壱

久しぶりにトライアンフです。
それも、時間と手間のかかるミッション修理。
『ニュートラルが出し難い』というのと、
『一速に入れる時にガリガリといわせながら入る』
っていう症状。
明らかに何かが壊れているっていうんなら、
目的は解っているので修理はし易いんですが、
こういった症状の場合、
《微妙なガタが・・・》とか、
《組みつけの具合が・・・》なんていう解り難い原因だったりするんですよね。
果たして、完成までに何回ミッションを組む事になるやら・・・・・

とりあえず、車両の紹介です。
tr6 1
tr6 2
トライアンフ TR6R 年式は・・・昭和45年位
状態としてはイイと思います。
なんでも、ご自分でエンジンから何から、色々とやったらしいのですが、
ミッションの方は上手くいかず、環境的にも自分での整備が難しくなったので・・・・って事らしいです。

本当は、エンジン腰上からのオイル漏れも修理したいところですが、
予算の都合上、今回はミッションの修理と、プライマリからのオイル漏れ修理になります。
旧い英車である以上多少のオイル漏れは仕方ないんですが、
今回の場合は漏れる量がちょっと多いですね。
一日置いておくと、、、
tr6 3
こんな感じになっちゃいます。
これでは、駐輪場に置いておくのも気が引けますよね。
オーナーさんも、出来る限りの対策をしたようですが、
tr6 7
液体ガスケットを塗るだけでは止められなかったみたいです。

無事に全ての問題が予算内で解決出来るといいんですけど・・・・・・

MVアグスタ 125S 続くイタリアン 其の七

何でこんな造りにしたんですかねぇ~
分解し難いったらありゃしない。
きっと分解用の専用工具が有るんでしょうけど・・・
そんな物持っている訳がありません。

だから、手持ち工具でどうにかします。
125s 36
プッシュプレートを押して、サークリップを外せば分解出来るはず。
予想通り、
125s 37
イケそうですよ。
125s 38
プレート関係が全部外れました。
案の定、クラッチプレートはバッチリ張り付き。
マイナスドライバーをこじって引き剥がします。
バキッ!・・・ビキッ!・・・
なんて音を立てながら、クラッチ板を剥がす事にも成功。
こんなに固着していたら、分解せずに引き剥がすのは無理だったでしょう。

クラッチの構成部品はご覧の通り。
125s 39
大きなサークリップ(Cクリップ)でとまっているだけ、
こんなのだけで大丈夫なのかな?
なんて疑問も生まれますが、、、まぁ、大丈夫なんでしょう。
イタリアンですから、そんな事を気にしてはいけません。

この手の部品ならリプロとか有りそうですが、
今回は国内で張替えに出します。
安心、安全、Made in japan

10日程で返って来ました。
125s 41
いつもありがとうございます、「目黒ライニング」さん。
今回も本来は何mmの摩擦材が張られているのか解らなかったので、
お任せでお願いしました。
これで今度こそ試乗に出れますかね?

CL72 エンジンのみ 放置車両はお金がかかる? 其の壱拾四

点火時期調整やポイント磨きも、普段ならやるところなんですが、
オーナーさんがご自分でやられるそうなので、
ウチでは手を出さずにおきましょう。

エンジンを組んだからには、
ちゃんとエンジンに火が入って、調子良く走るまで確かめたいのですが、、、、、
エンジンのみではどうする事も出来ません。
エンジンのベンチテスターでもあれば、単体でもある程度解るんですけどね。
そんな物持っていませんし。

特にこのエンジンは不確定要素が多いですからね~。
このままオーナーさんに渡すのは・・・
でも、これ以上ウチで出来る事はありません。
無念ですがこれにて終了。




あ、そうそう、ドレンボルトがちゃんと締まっていなかったのか?
エンジン底部がオイルで汚れていたんですよね。
一応締めておきましょう。
cl72e 79
よっこらせっと。
エンジンを起こしてドレンボルトを締めましょう。

あれ?
ちゃんと締まってますね。
って事は、
cl72e 80
このオイルポンプ部分から漏れていたんでしょうか?
一旦外して、ガスケットだけでも交換しておいた方がいいですね。

????????????
cl72e 81
ドレンボルト付近のココ、
cl72e 82
割れちゃってるじゃないですか。
これじゃドーニモなりませんな。

なんだか、スゴク消化不良な終わり方ですが、
これでホントに作業終了!
何か手に負えない不具合が出てきたら、また連絡して下さい。

MVアグスタ 125S 続くイタリアン 其の六

エンジンもかかったし、
ブレーキもOK。
ちょっと試乗してみましょうかねぇ~



クラッチが切れません。
調整不良かな?
とも思い、
125s 28
根元から調整し直してみます。
125s 29 125s 30
ケースカバーの一部がこの様に取り外し出来まして、
125s 31
この奥に調整ネジが有ります。
セオリー通りに調整してみたんですが、、、、ダメっぽいな~

ダメ元で無理矢理剥がしてみましょう。
エンジンをかけて、
フロントブレーキをしっかりと握り、
エンジン回転を高めに保持したまま、
一速に入れます。
ガンッ!!
キョキョッッッッ!!!!
お~怖っ!!
後輪がスリップしてエンスト、クラッチは切れませんでした。
怖いのでイヤだったんですが、念の為にもう一度試してみました。



結果は・・・・残念ですが。。。

ここでオーナーさんに来店して頂き、現状説明。
「折角ココまでやったので、公道デビュー出来るまではなんとか・・・」
っという事だったので、
クラッチの修理と、ウィンカーの取り付けまでの作業を追加。

必要なウィンカー部品を注文し、
クラッチを張替えに出す為に分解します。
まずはオイルを抜いて、
125s 32
ケースカバーを開けます。
125s 33

ほうほう、これがアグスタのクラッチですか。
125s 34
ん?
125s 35
んん!?!?

このクラッチ、どうやって分解するんですか?
通常ならば、クラッチスプリングナットを均等に緩めていけば分解出来るハズなんですが、
そのナットが見当たりません。

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プロフィール

バイク工房蔵

Author:バイク工房蔵
東京の八王子市でバイク屋をやってます。

基本的に70年代までの古めのバイクが好きです。
現行車はやりません!出来ません!!
ビックスクーターなんて見たくもありません。

こんな偏ったバイク屋なので、いつも経営の危機です。

ワタシ一人では何にも出来ませんが、
周りには頼りになる業者さんが居ますので、
お陰様でなんとかやっていってます。
感謝感謝!!

何かご用命が有れば直接ご連絡下さい。
042-654-2115
090-2472-1837
xstx650@sirius.ocn.ne.jp

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