2013-05

丸正自動車 ライラック CS28 其の参

これは不味い。
プラグがこうなっているという事は、ピストンとゴッツンコしているという事です。
最悪、ピストンに穴が開いてしまいます。

慌ててエンジン内をプラグホールから覗いて、
ピストンの状態を確認。



よかった、、、そんなに大きな損傷は見受けられません。
当った痕は有るんですが、うっすらとですね。
とりあえずは安心。

さぁ、何でゴッツンしちゃったんでしょうか?
プラグが違うんでしょうか?
でも、それなら両方共プラグが潰れるはず、
片方だけという事は・・・・
プラグホールから両方のピストンを見比べます。

ちょっと見難いので、
ヘッドカバーを外します。
ナット一個でとまっているだけなので、外すのは簡単。
BMWもそうですが、クランク縦置きのエンジンは、
こういう時に整備性が良いので助かります。
IMG_9326cs.jpg
フムフム・・・・ナルホド。
どうやら右のシリンダーは、何かしらの手が入っているようです。
ピストンの形状が若干違います。
おそらくそれが原因ですね。

試しに、上死点ゲージを使って調べてみます。
IMG_9327cs.jpg
まぁ、正確な物ではないので、試しにってだけですが、
左シリンダーが、
IMG_9330cs.jpg
27mm

右シリンダーが、
IMG_9331cs.jpg
26mm
1mmの違いではありますが、これが明暗を分けたんでしょう。

これで確定ではあるんですが、もう一度右シリンダーの状態を確認しましょう。
エンジンはかけずに、ゆっくりキックを降ろして、
確かにプラグギャップが潰れるんだという事を確認しましょう。

ここでちょっとケチリ心が出ました。
新品使うのは勿体無いよな。
初めから付いていたプラグの、無事な方。
左に付いていたプラグを使いましょう。
ゆっくりとキックを降ろして、
プラグを外して確認。
・・・・・アレ?
どういう事?プラグは全くの無傷、無事です。
????????????????

もう一度試みても大丈夫。

これって非常に不味くないですか?
エンジンをかけるとプラグは潰れます、キックをゆっくりと降ろすと大丈夫。
勢いが付くとプラグに当たるという事は、コンロッドに・・・・ガタ有り?

あまりやりたくありませんが、キックを勢い良く踏んでみましょう。
エンジンがかかった状態とは比べられませんが、おそらく近い勢いには一瞬なるでしょう。



なんで無事なの?
これは一体どういう事???



IMG_9332cs.jpg
あっ!!!!
このプラグ、ガスケット2枚重ねてある。

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YDS1 謎のエンジン故障? 其の参

時間は前後するんですが、
センタースタンドの事を書きましょう。

整備をする人間にとって、センタースタンドが有るのと無いのでは、
作業効率に雲泥の差があります。
センタースタンドが無い車両の整備のやり難い事といったら・・・・
折角付いているセンタースタンドを、わざわざ取り外してしまう人もいるんですが、
「なんで付いてへんねん!!」
って思います。

始め見た時、この車両も外してしまったのかと思っていたんですが、
付いていたんです。
何故無いと思ってしまったのかというと、
スタンドを立てる時に足をかける部分がモゲていて、
一見すると付いていないように見えたんです。

なんや、付いてたんかい。
そう思って、ちょっと立てずらいんですが、
折角なのでセンターを立てようと思ったんです。

??
???

コレ、アカンわ・・・・歪んどる。。。
IMG_9414yds.jpg
車体を真っ直ぐ立てる為には、こうしないといけません。

何処が歪んでしまったんでしょうかね?
スタンドをよく見てみると、珍しい歪み方をしていました。
よくあるのは、スタンドの二本の足が前後に歪んでしまうとか、
スタンドのストッパー部分が減ってしまって、
スタンドを立てても後輪が接地してしまうとかなんですが、

ココでした。
IMG_9420yds.jpg
スタンドのストッパー部分ではあるんですが、
ココ?!
IMG_9424yds.jpg
どうしてこんな所が歪んでしまったんですかね。
こんな状態では、折角のスタンドも使い物になりません。

オーナーさんに後で話を聞いたんですが、
自分ではセンタースタンドを立てた事が無いので、気付かなかったらしいです。
いやぁ~、旧車はセンタースタンドを立てましょうよ。
サイドスタンドで駐車していると、何かと良くないですから。


って事で、後でまた「ミヤシタモータース」さんに相談しに行きましょう。

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丸正自動車 ライラック CS28 其の弐

さぁ、エンジンかかってくれるんでしょうかね?
あの圧縮の無さが気にはなるんですが、
これでもエンジンかかったというオーナーさんの言葉を信じて、
まぁ、仮にエンジンがかかったのだとしても、
調子が良いかどうかは別問題ですからね。

充電したバッテリーを繋ぎ、ガソリンコックをON、
メインキーをON、思い切ってキック!!

シュコッ、、、シュコッ、、、シュコッ、、、、

キックの感触が・・・・かつて無い程に弱い。
全くエンジンがかかる気がしないんですが・・・

それから数回キックしたんですが、全くエンジンのかかる気配もしません。
プラグの火花を確認しましょう。
またね、プラグが変な型番のヤツを使ってるんですよ。
NGKの型番で言うと、DCPR6E
こんなの滅多に使いませんから、在庫もしていません。
この車両用に1箱取り寄せましたよ。

で、プラグを外して点検しようと思ったら、
IMG_9324cs.jpg
右のプラグギャップが潰れています。
「なんや、これじゃかかるモンもかからんで」
きっと現か前か解りませんが、オーナーさんがプラグ交換でもした時に、
プラグを床に落としてしまい、ギャップが潰れたのも気付かずに取り付けてしまったんでしょう。



なんて、安易に連想してしまったのがいけませんでした。
この時点で気付かないなんて、、、、、何たる失態!!




両方共新しいプラグに交換。
それでも中々エンジンがかからず、チョークを引いたり、ティクラーを押したり、アクセルを開けてみたり、
色々やったオカゲか?
バラバラっと、エンジンのかかる兆候。
コレはいけるかも!
数回バラっ、バラっと来た後。
バババッ!バラバラバラ・・・プスン・・・・・
調~子悪そう~~~~

何回か試みましたが、ちゃんとアイドリングしません。
完全に片肺です。
オーナーさんの言う「エンジンはかかった」というのも、
きっとこの事で、アイドリングはしていないんでしょうね。
エンジンダメかも・・・・

そう思って、とりあえずプラグの確認と思い、
さっき取り付けたプラグを外してみると、
IMG_9325cs.jpg
また右のギャップが潰れています。
!!!!!!!!!!!!!!!
ヤバイ!!

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YDS1 謎のエンジン故障? 其の弐

腰の負担軽減の為にも、外せる部品は外して、
エンジンを降ろす時に楽になるようにしましょう。

クラッチ側からいきましょう。
まずはギヤオイルをドレンから抜きます。



あからさまに金属粉が混ざってますねぇ。
これは・・・・クランク大丈夫でしょうかねぇ~


左のケースカバーを開けます。
IMG_9415yds.jpg
ここら辺は以前やったYD2と大差無いですね。
特にクラッチ周りに異常は有りません。
やっぱりクランクか?・・・


では、反対側。
IMG_9416yds.jpg
配線を間違えないようにメモをとって、
ドライブチェーンを外しましょう。
ん?
ナットがユルユルですね。
IMG_9417yds.jpg
危ない危ない・・・あれ?・・・締まらない・・・・・・緩まない・・・・・・

ナメてる!!

あ、でも何とか外れそう。



外れた!
ナットはダメなようですが、シャフトの方はまだ使えそう。
ねじ山はそんなにツブレテいません。
どうせ全部分解するんですから、シャフトを持ち込んでナットを作製してもらいましょう。

先へ進みます。
ローターを外すんですが、
IMG_9418yds.jpg
特殊工具が無いので、これまた手製の工具で外します。
得てして、こういう時は外すのに苦労するんですが、
流石に近年エンジンを開けただけはあり、呆気なく外れました。
良かった。

IMG_9419yds.jpg
よし、ここまで軽量化出来れば、腰への負担も少ないでしょう。
エンジン降ろしちゃいましょう。

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丸正自動車 ライラック CS28 其の壱

今回の車両、これもいつかやってみたい一台だったんですよ。
いや、『やてみたい一台』というか、『この会社の車両をやってみたい』ですかね。

丸正自動車と言うとピンと来ないかもしれませんが、
ライラックと言えば解る方も多いのでは?
昭和34年(1959年)製造の、CS28というモデルです。
IMG_9319cs.jpg

恥ずかしながら、ライラックと言えば250ccか500ccというイメージしか無かったのですが、
コレは125ccです。
こんなのが有るなんて初めて知りました。
IMG_9320cs.jpg
IMG_9321cs.jpg
125cc、V型エンジン、シャフトドライブ、もちろんセル付き、
あの時代になんと豪華な・・・・
しかし、エンジンパワーの割に車重が重そうですね。
平地はそんなに問題無いと思いますが、
ウチのような山間部では・・・・・どうでしょうね。

さぁ、コイツをどう料理しましょうか?
オーナーさんの話だと、エンジンはかかったという事なのですが、
異様にキックが軽いんですよ。
全く圧縮を感じない位。

元々の圧縮比が低いとはいえ・・・・・・どうなんですかねぇ~
IMG_9322cs.jpg
IMG_9323cs.jpg

まぁ、オーナーさんと相談しながら進めましょう。
とりあえずはエンジンをかけてみてからの判断ですね。
エライ事になっていなければいいんですけど。

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YDS1 謎のエンジン故障? 其の壱

以前やったのは"3"でしたが、
今回のは"1"です。
しかも、レアパーツの付いたカスタム車両。

YDS1 浅間タンク仕様です。
IMG_9402yds.jpg
IMG_9403yds.jpg
いやぁ~、ただのYDS1でも滅多に見ませんが、
こんなレアパーツ付きは更に目にする事はないでしょうね。
えっ・・・・腰上が既に取り外されているじゃないかって?
・・・・・・そうなんですよ。

まずはウチに入庫した経緯からお話しましょう。

今年第一回目の「多摩クラシック」
ココでこのオーナーさんと知り合ったんですが、
その時は調子良くツーリングに出かけられました。
その後、数週間経ってオーナーさんから電話がありました。
「高速を走っていて、一般道に降りようとしたら、どうやらエンジンをヤッテしまったらしい」
「近くのバイク屋に頼んで引き上げてもらい、腰上を分解してみたが、ピストンやシリンダーは大丈夫」
「腰下になるとウチでは出来ないと断られた」

まぁ、一般のバイク屋さんでは、こんな手間の掛かる作業は出来てもやらないでしょう。
そこでワタシにお声がかかったと・・・・そういう訳です。

ありがたい話ですが、、、日中の都内に引き上げ・・・・めっちゃ気が重い。
個人宅なら、夜にお伺いする事も出来ますが、
お店さんとなると、深夜まで待っていてはくれないでしょうからね。
片道2時間ほどかけて引き上げに行きました。

そんな訳でして、既に腰上は分解済みです。

引き上げてきて確認しましたが、確かにピストンとシリンダーは問題有りません。
でも、キックが降りないんですねぇ~
十中八九クランクかな?
クラッチ関係、ミッション関係って線も有りますけどね。
さっさとエンジン降ろしちゃいますか。

IMG_9404yds.jpg
外装品を取り外し、
IMG_9405yds.jpg
ピストンを外します。
ああ、素手ではピンが抜けませんね。
お手製のピンプーラーを使って抜き出します。
IMG_9410yds.jpg IMG_9411yds.jpg
ご覧の様に焼き付きの痕は全く有りません。
YDS1って、コンロッドの小端にベアリングを使っていないんですね。
IMG_9412yds.jpg
YDS3からベアリングを使うようになるらしいです。

このまま降ろしちゃってもいいんですが、
IMG_9413yds.jpg
クラッチやジェネレータも外してしまいましょう。

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今回は重症!? モデルG 其の壱拾九

出た結論はコレでした。
オイルの潤滑不良。

一応ヘッドにはオイルがまわっている事を確認しているんですが、
それだけでは不十分だったんです。

このエンジンの元々の潤滑経路が、イマイチ上手くないのではないかと思うんですよ。
まずはこの画像を見て下さい。
IMG_9515g.jpg
何度か出していますが、ヘッドカバーを開けた所ですね。
画像右が排気側、左が吸気側です。
潤滑経路としては、オイルポンプから送られたオイルが、
クランクケースからパイプを通り、
排気側のロッカーBOXに入って、吸気側のロッカーBOX、
溢れ出た分がプッシュロッドが出ている穴を通ってクランクケース内に戻る


これが大雑把な潤滑経路です。
ここでポイントなのが、排気側のロッカーBOXを潤滑したオイルが、次に吸気側に行く訳ですが、
その前に、排気側のロッカーアームを通じてバルブ側も潤滑するんです。
しかし、その潤滑が十分ではないんです。
バルブ側に漏れ出てきたオイルは、バルブ周りを潤滑する前に、
プッシュロッドが出ている穴から落ちてしまうんです。

ですから、
プッシュロッドが出ている穴へ通じる通路を少し塞ぎ、潤滑といいますか・・・
IMG_9516g.jpg
こんな感じで、オイルが貯まるように構造を変更。
多少のオイル下がりは有るかもしれませんが、
焼き付いてしまうよりはマシでしょう。

この構造に変更したお陰だと思うのですが、
アイドリングテストを無事に通過。
近所を走る程度も難無くこなし、
いよいよ本格的試乗に・・・・・

っと、その前に。
ブレーキスイッチを直すのを忘れていました。
IMG_9534g.jpg IMG_9535g.jpg
もうこれは、直すよりも交換した方がいいでしょうね。
同じスイッチが無かったので、
ステーを作り直さないといけませんでしたが、
IMG_9536g.jpg
これでOK。

これで心置きなく試乗が出来ます。
組んだばかりのエンジンですから、本格的に試乗といっても無理は出来ません。
20~30分位の試乗を数回繰り返し、
IMG_9550g.jpg IMG_9551g.jpg
総走行距離が100kmは大袈裟ですが、70~80kmは走りました。
これだけ走ってノントラブルなら・・・・・大丈夫でしょう。

今度は屋根付きの駐輪場に置けるようなので、
もう今回の様な事は起きないでしょう。
とても良いバイクですから、大事に乗ってくださいね。

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リコイル作業

突然ですが、リコイルって皆さん解ります?
このブログの中でも、何回かリコイルという単語を使ってきましたが、
一般の方も知っているモノなのでしょうか?
少なくとも、高校生の頃のワタシは知りませんでした。

って事で、今後の為にも改めて、リコイルについて触れておこうと思います。
知っている方は流してください。

どんな物かといいますと、
簡単に言えばネジ穴の補修器具です。
IMG_9712.jpg IMG_9713.jpg
セット内容はこんな感じ。

潰れてしまったネジ穴に、ワンサイズ大きなタップを立てて、
IMG_9714.jpg
このネジ山を挿入する。
って感じです。

丁度良いタイミングで、リコイルを施さないといけない車両が入庫して来ました。
IMG_9715.jpg
車検で入庫して来たXS650SPです。
オーナーさんが自走で持ち込まれたんですが、
IMG_9716.jpg
このタペットカバーの袋ナットが一個・・・・紛失していました。
(スタッドボルトは残っていましたよ)
オーナーさんも気が付かなかったらしいですね。
で、適当なナットを取り付けようと思ったんですが、スタッドが一緒にグリグリ回ってしまって、
一向に締まる気配が無い・・・・
スタッドを外してみると、やっぱりネジ穴をナメていました。

では、リコイル作業をしていきましょう。
まずは、ワンサイズ大きなネジ穴を開けます、
このスタッドは6mmですから、7mmのネジ穴を開けます。
キットの中にタップが入っているんですが、
IMG_9717.jpg
先端が6mm、奥にいって7mmの穴を開けられます。
まぁ、1本で2役、コストパフォーマンスを追求した結果でしょうけど、
これでは貫通穴なら役に立ちますが、ドン突き穴では使えません。
IMG_9718.jpgIMG_9719.jpg
肝心の7mmの穴を開ける前に行き詰まってしまいます。

まぁ、ちゃんとした7mmタップを持っていますので、
ウチら業者は問題無いんですけど。
一般の方は7mmタップなんて持っていないでしょうから、
もし、ご自分でやってみようと思っている方は気を付けて下さいね。
因みに、仕上げ用タップを使って下さい。

タップを立て終わったら、ネジ山を挿入します。
IMG_9720.jpg
専用の工具を使ってネジ山を挿入し、
最後にこのチョロっと出た部分を折り取ります。
IMG_9721.jpg

IMG_9722.jpg
しっかりと挿入し終えたら、
一旦工具を引き抜いて、
挿入の時はこういう状態でねじ込んでいきましたが、
IMG_9723.jpg
最後に折り取る時は、90度工具を回転させて、
IMG_9724.jpg
この状態にして、パンッ!
と挿入工具を押し込んで折ります。
ですから、この折った破片を最後に磁石などで回収して下さいね。

そう言えば、過去にこの部分を折らないまま、ネジを無理矢理ねじ込んで、
面倒な事になってしまった車両がありましたね。


最後、オイルストーンで面を慣らし、
IMG_9726.jpg
ネジ穴補修終了です。


こんな説明で理解してもらえましたかねぇ~
因みに、結構高価です。
あのセットで7,000円位。

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今回は重症!? モデルG 其の壱拾八

今回はバルブガイドも作り直しましたので、
クリアランスを詰め過ぎたのかもしれません。
それと、、、おそらく原因はもう一つ。。。

取り敢えず、抱き付きを起してしまった部分を修正しましょう。
IMG_9482g.jpg
バルブステムに付いた抱き付きの痕を、サンドペーパーで修正。

バルブガイドはどうしましょうか、
ホーニングマシンみたいな物が有ればいいんですが、
こんなに細いものはないでしょう。
ですから、以前にも使った手を使います。
IMG_9507g.jpg
棒にサンドペーパーを緩く巻いて、
IMG_9508g.jpg
回転させる事によって遠心力でサンドペーパーが広がり、
なんちゃってホーニングみたいに出来ます。
これで抱き付きの痕は消す事が出来たんですが、
もう少し続けてクリアランスを少々広げましょう。
それと、荒目のサンドペーパーであえて細かいキズを付け、
オイル溜まりを作っておきます。
ステムの方も同じように加工しておきましょう。

折角外したんですから、この短い間にも付着したカーボンを落として、
IMG_9509g.jpg
IMG_9510g.jpg
バルブ自体の処理はコレでOK。
ヘッドに組み込んで、エンジンをまた組み直し、
これでOKなのか?

いえいえ、よく考えましょう。
今回抱き付きを起こしたのは吸気側のバルブなんです。



そうです。
ちょっとおかしいですよね?
クリアランスだけが問題なのであれば、
なぜ、熱的にキビシイ排気バルブが無事なのか?
まぁ、吸気側のクリアランスが狭く、排気側は広くとっていたので・・・・という事もあるとは思いますが、

ワタシなりの考察なんですけど・・・・・・

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発掘!? メイハツ125 其の壱拾伍

出していた外注部品が、帰って来ました。

画像撮るのを忘れていましたが、アクセルホルダーは見事に修理されており、
さらに強化までして頂きました。

そして、メインキーなんですが、
IMG_9372mh.jpg
こんな感じです。
一見、ブリキのおもちゃに付いているゼンマイみたいですが、
こういう形状じゃないと、キーが抜き難いんですよ。
IMG_9371mh.jpg
雰囲気を壊すような形状ではないので、個人的にはスゴク気に入っているんです。
キーを挿した状態から、一段押し込むとONになるんです。
昔のBMWなんかもこんな感じのスイッチを使っていましたよね。

流石は「ミヤシタモータース」さんのお仕事です。
頼んどきゃ間違いないです。


で、帰って来て早速なんですが、アクセルホルダーさんにはもう一件外注に行ってもらいましょう。
今回は何をするのかというと、、、、
アクセルワイヤーのアウターの"受け"を造ってもらいたいんです。
ねじ切りもしてもらわないといけないので、今回は「スペシャル旋盤ニスト」さんにお願いします。
ついでに、
前回のメイハツ同様、このメイハツのキャブピストンも、
だいぶ傷みが出ていますので、造り直してもらいます。

数日後・・・・・・
IMG_9363mh.jpg IMG_9364mh.jpg
IMG_9368mh.jpg

IMG_9365mh.jpg IMG_9366mh.jpg
        IMG_9367mh.jpg

こちらも相変わらず素晴らしい出来です。
キャブピストンなんて、前回のモノより精度が上がってます!!


アクセルワイヤーを新しく作り、
メインハーネスも出来上がりました。
IMG_9370mh.jpg
灯火類が点灯する事も確認し、
ちゃんとメインスイッチOFFでエンジンもストップします。
残りは、壊れているテールランプの代わりを何か見繕って、
塗装、メッキの工程ですね。

改めて、塗装屋さんにも加わってもらって、どんなカラーリングにするのか?
オーナーさんと相談です。

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今回は重症!? モデルG 其の壱拾七

あれ~~~~おかしいですねぇ~
全く走らないというか、全然回転が上がりません。
点火時期かな?と思って、調整レバーを操作してみても、
なんの変化も無く、走り始めたら全く回転が上がりません。

一体何がいけなかったんでしょう?
一旦店に戻って点検し直しましょう。

店に戻って点検開始、まずはプラグを外してみて、、、、真っ黒けですね。
走り出しはいいんですから、メインジェット?ニードル?
ん~~~~、ん?
チョークが・・・・・・引きっぱなし?



・・
・・・てへ!
凡ミス!!!


チョークを戻して、
エンジン始動・・・・アレ?
キック・・・・きっく・・・・・キック・・・・・きっく・・・・・・
どうしたの?
エンジンがかからなくなっちゃいましたよ。
何やかんやとやってみて、エンジンはかかるようになったんですが、
スグに止まっちゃいます。
そんな事を何度か繰り返しているうちに、
タンタンタンタンタンガチャガチャガチャン
イヤ~~~~~~!!!!

ヤバイ!!
この音は絶対やってもうた。

急いでヘッドカバーを開けると、
IN側のプッシュロッドがロッカーアームから外れてしまっています。
何でこんな事に???
・・・・・・バルブか・・・・INバルブが開いたまま戻っていません。

焼き付きか、、、、ヘッドをやり直してもらわないとダメかな?
もしかしたら、ピストンとバルブが当って壊れているかもしれません。
ハァ~~~終わると思ったのになぁ~~~
エンジンを開けましょう。




お!
IMG_9480g.jpg
予想に反して、ピストンには傷一つ有りません。
ヘッドは?
IMG_9481g.jpg
確かにバルブは開いたままになっていますが、
奇跡的にピストンと当たる前で止まったんですね。
命拾いしました・・・・・プッシュロッドも曲がっていると思っていたんですが、
外して点検してみた結果、全然曲がっていません。
バルブも確認してみましたが曲がっていませんでした。
・・・・・・・・・・よかった~~~~~~

焼き付いたと思っていたバルブも、ちょっと押してあげると閉じましたので、
それ程の重症ではなかったみたい。
きっと走っていなかったのが良かったんでしょうね。
アイドリングしているだけでしたから、スグにエンジンが止まったおかげで助かりました。
これがもし走っている時に起きて、エンジンは止まったのに惰性で回されたとしたら・・・・・
ホント不幸中の幸いでした。

焼き付き?抱き付き?の原因を考えましょう。
何となく予想は付くんですけどね。

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今回は重症!? モデルG 其の壱拾六

オイルポンプのギヤに気を付けて、
もう一度慎重に組み直し、
オイルも注入。
これでどうでしょうかねぇ?
確固とした原因が掴めなかったので不安ではあるんですが、
やれるだけの事はやりましたからね。
いってみましょう。





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OKです。
無事にオイルが上がって来ました。

良かった、、、、これで上がってこなければどうしようかと思いましたよ。

さぁ、いよいよ大詰めです。
試乗をしてみて、調子が良ければそのまま納車・・・・なんて訳にはいかないんですよ。

オーナーさんがウチのように田舎住みならいいんですが、
都内に住んでいる方なので、なかなか旧車が走る環境としてはキビシイ。
エンジンを組んだばかりで、ろくに慣らしもしないままに渡すというのは・・・・
って事で、こっちで粗方慣らしを終えてからの納車がイイと思うんです。

出来る事ならば、エンジンに火をいれないで、他から動力で回して慣らしをしたいんですが、
ちょっと現実的に難しいので、何日間かかけて、
エンジンをかけている時間を徐々に伸ばす事で、第一段階の慣らしをしていきます。

これ、夏場だったら大変でしたね。
やっているのが真冬でしたから、外でエンジンをかけていれば、
そんなに熱的に厳しくない。
夏にやるのであれば、絶対に業務用の扇風機とかが必要でしょうね。


さぁ、数日かけて第一段階の慣らしを終え、
いよいよ試乗をしてみます。
まずは2~3km走ってみましょう。

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発掘!? メイハツ125 其の壱拾四

電気関係をやってしまいましょう。
元の配線なんか一切付いていませんでしたので、
完全オリジナルです。
各電装品を何処に配置するか?
IMG_9302mh.jpg
まぁ、ホーンとバッテリーは場所が決まっていますので、
あとウィンカーリレーとレクチですね。
IMG_9303mh.jpg
まぁ、このBOXの中ですね。
この中にバッテリーも収まりますので、
電装BOXにしてしまいましょう。

前回のメイハツ同様、ウィンカーを新設しないといけません。
手信号なんて通用する時代じゃないですからね。
取り付け場所も前回と同じ場所でいいでしょう。
結構上手く付きましたからね。
IMG_9306mh.jpg IMG_9304mh.jpg

電装BOXにちょいと穴を開けます。
IMG_9309mh.jpg
出来る事なら無駄に穴を開けたりしないで、オリジナルを維持したいんですが、
配線を通す穴が無いので仕方ありません・・・・
IMG_9310mh.jpg
泣く泣く配線を通す穴を開けます。
IMG_9311mh.jpg
ウィンカーリレーとレクチの取り付け穴も。

電装品の位置が決まりましたし、
ハンドルスイッチは汎用品のクラシックタイプを注文していますので、
メインハーネスを作成していきましょう。
IMG_9312mh.jpg
まずはザックリと配線を通して、
各部品が到着したら、本格的作成に入ります。

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今回は重症!? モデルG 其の壱拾伍

このオイルポンプがどの様な動きをするのかは、
下の方の動画で確認してください。

IMG_9447g.jpg
この部品が実際にオイルを送り出すわけですが、
コレに異常は無さそうです。
挿入されているピストンを抜いた時も、『キュポン』と良い音していましたし。
送り出されるカバー側の通路も、
IMG_9448g.jpg
詰っていた訳でもなさそう。
こちら側のポンプは大丈夫そうですね。
ただ、一つ気になったのが、
IMG_9449g.jpg
IMG_9450g.jpg
ココの穴のバリ!
性能的に問題が無いとしても、純日本製の製品では考えられないでしょう。
当然、純日本人の私としても、見過ごす事は出来ません。
IMG_9451g.jpg
完全に取り除きます。
ふぅ~スッキリ。

結局、オイルポンプを完全に分解、オイルフィルターももう一度分解。
各オイル通路の通りを確認。
これと言った原因が掴めませんでした。
IMG_9452g.jpg IMG_9453g.jpg

エンジン本体側の通路も確認しましたので、これで問題は無いハズです。
組んでみるしかありませんね。


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発掘!? メイハツ125 其の壱拾参

無事にエンジンかかりましたし、
調子も今の所は良さそうです。

あのバラバラの状態を見た時は、「コレは流石に・・・・・」
って思いましたが、ここまで来てしまえば、
今までのレストアと大差ありません。
希望の光が見えてきました。

外注修理の部品を出してしまいましょう。
まずはアクセルホルダー、
IMG_9041mh.jpg
適当な汎用品や、
他車種の物を流用すれば済む問題なのですが、
この元々付いているアクセルホルダーが、結構凝った造りをしていて、
出来ればコレを使いたいんですよ。

これはインナースロットルタイプのアクセルホルダーなんですが、
普通、インナースロットルだとハンドル側に色々と加工が必要なんです。
ところが、このアクセルホルダーはハンドルに加工をする必要が無いんです。
IMG_9042mh.jpg
この裏側に秘密がありまして、
IMG_9043mh.jpg IMG_9044mh.jpg
こんな感じで動くんです。
まぁ、なんでこんなに凝った構造をとったのか?
普通の巻き上げ式にしなかった理由が解りませんが・・・・・
こういう旧いバイクの無駄に凝った造りが好きなんですよ。

で、修理したいんですが、
IMG_9045mh.jpg
ココのネジ穴がダメになっていまして、
これさえ直せば使えるんですよ。

それと、カギが無いんです。
カギと言っても、普通のカギという訳ではなく、簡単な物なんですけどね。
IMG_9293mh.jpg
コレがキーシリンダー?というか、スイッチって感じですね。
IMG_9294mh.jpg
ちょっとキー溝が壊れてはいますが、何とか造ってくれるでしょう。
このキーシリンダーの裏側、
IMG_9295mh.jpg
完全にキーシリンダーって感じでは無いですよね。
基盤丸出し。
でも、この部品も趣があってイイですよね。
何とか使える部品にしたいですね。

まとめて・・・・「ミヤシタモータース」さん、
おねがいしま~す!!

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プロフィール

バイク工房蔵

Author:バイク工房蔵
東京の八王子市でバイク屋をやってます。

基本的に70年代までの古めのバイクが好きです。
現行車はやりません!出来ません!!
ビックスクーターなんて見たくもありません。

こんな偏ったバイク屋なので、いつも経営の危機です。

ワタシ一人では何にも出来ませんが、
周りには頼りになる業者さんが居ますので、
お陰様でなんとかやっていってます。
感謝感謝!!

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