2012-07

不人気第一号 YD2 其の弐拾

『風切り』が出来上がって来たら、スグに取り付け出来るように、
ステーの取り付け方法を考えましょう。
IMG_8067yd.jpg
塗装の為に外したこのステー、
壊したリベットの代わりになるものは・・・・・・・・

皿ビス・・・・ナットが上手くハマりません。
       ハマるナットにすると、ネジ径が細過ぎ。

六角ボルト・・・・以下同文

アルミリベット・・・・既製の物では合う物がありません。


そんなこんなで、一番楽な方法は玉砕。
では、上記の方法をちょい加工で、
例えば、皿ビスのナットがハマるように、ステー部分を加工・・・・見栄えが良くないでしょうね。
例えば、アルミリベットを加工・・・・中途半端な物しか出来ません。

仕方ありません、
時間も有る事ですし、一から作りましょう。
材料は・・・・アルミor真鍮?
ここは真鍮でしょう!
大好きなんですよ、あの真鍮の感じが。

確か真鍮の棒がそこら辺に、、、、
有りました有りました。
コイツを旋盤で、
IMG_8283yd.jpg
試行錯誤しながら、3日もかかってしまいました。
失敗作の数は・・・・・・・・いっぱいです。

成功作品がコレ、
IMG_8284yd.jpg
コレでひと組み。
リベットというか、嵌め合わせる事にしました。
こんな風に、
IMG_8285yd.jpg
IMG_8286yd.jpgIMG_8287yd.jpg
こんな部品を作る為に3日もかかっていては、とても商売になりません。
でも、いいんです。
自己満足ですから。
お客さんからも、ほとんどお代は頂きません。
お客さんにとっては、コレも既製品のボルトも、価値としては同じでしょうから。
要は、『風切り』のプレートが固定出来ればいいんです。

お客さんからお金を頂けるような物が作れれば、
話は別ですけどね。
こんな出来でお金を頂くのは、身の程知らずってモンです。

さて、プレートはどんな塗装になって仕上がってくるのか?
楽しみです。
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完調を目指して CL72 其の壱拾

ヘッドの組み立てまでは一気に行きましょう。
あの分解に苦労したカムを組み込んで、
IMG_8272cl72.jpg
分解時に確認した合いマークは大丈夫でしょうか?
IMG_8273cl72.jpg IMG_8274cl72.jpg
この状態でロッカーアームを組み付け、たっぷりと初期潤滑をしておきましょう。
IMG_8275cl72.jpg

ココで一段落。
この調子でいけば、徹夜はしなくて済みそうです。
3時か4時には終わるんじゃないでしょうか?

よし、休憩終了。
ここから最後までいきますよ。

まずは必要な部品を準備しましょう。
オーナーさんが見つけてきたカムチェーンと、
IMG_8276cl72.jpg
イマイチ信用出来ないガスケットセット、
IMG_8278cl72.jpg
一応ガスケットセットにはOリングも入っていたんですが、
これはガスケット以上に信用出来ません。
可能な限り純正品を使いたいと思います。
一番欲しかったのはココのOリング。
IMG_8279cl72.jpg
オイル通路兼、ノックピンになっている部分なんですが、
多分、この今付いているOリングも、出処の怪しいモノなのでしょう。
変な潰れ方しているんですよ。
純正品が出るかどうか・・・・・・・

出ました。
IMG_8280cl72.jpg
これで大きい不安の一つは回避されました。

よし、準備OK。
カムチェーンを交換し、
ピストンを組み込んで、
IMG_8277cl72.jpg
ここからは忙しいので画像は有りません!!

しっかりと面の脱脂をして、液体ガスケットを塗り、
ピストンリングにオイルを塗布、
シリンダー内面にもオイルを塗って、
シリンダーを組み、ヘッドを載せ、
カムチェーンを・・・・・カムチェーン・・・・・・もうチョットなんだけど・・・・・
クランクの方で引っかかっているんですかねぇ?

ちょっと・・・・チェーンの長さが半コマ分足りません。
どんなに引っ張っても完全に無理!!
っていう感じです。

何でや?
ここまで順調に来たのに・・・・
早くやらないと液体ガスケットが乾いてしまいます。
焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦
焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦
焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦焦

無理やでコレ!どういう事!?
あっっ!!!
手からつるりと・・・・カムチェーンがクランクケース内に落下。

ヤバイっ・・・・・
もう一度分解しないと取れそうもありません。

はぁ~、、、、仕方ありません。
もう一度分解しましょう。

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不人気第一号 YD2 其の壱拾九

念の為、私だけではなく、この道の先輩方にも相談したんですが、
やはりクラッチ板の厚みが足りないのでは?
という事だったので、再度張り直しをお願いするのですが、
問題はどの位の厚さにするかって事です。

先輩達の意見では、「あと2~3mmは欲しいね」って事だったんですが、
大体私も同意見です。
あとは、専門家である「目黒ライニング」さんの意見を聞いて判断しましょう。

協議の結果、あと2.4mm+という事でまとまりました。
速攻で作業をして頂いたようで、ほんの2~3日で送り返して頂きました。
IMG_8191yd.jpg IMG_8192yd.jpg
新生クラッチ板でございます。
これで今度こそは大丈夫でしょう。

ドキドキ、、、
慎重に組み上げて、、、、
IMG_8193yd.jpg
おお!いい感じの出っ張り具合です。
前回と比べてみると、
IMG_8126yd.jpg

ちょこっと説明しますと、
クランク軸に取り付けた時、
最後にセンターナットを締め付けます。
IMG_8194yd.jpg
こんな風に、
すると、真ん中が出っ張ってないと、ハウジングをナットで押してしまい、
クラッチが切れた状態になってしまうんです。
・・・・まぁ、解り難いですよね。

でも、これでバッチリ!!
IMG_8195yd.jpg
キックを踏んでも滑る気配なし。
コレで塗装に出している『風切り』が帰ってくれば・・・今度こそ終了です。

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完調を目指して CL72 其の九

うっかり忘れていました。
IMG_8251cl72.jpg
ヘッド上面が歪んでいれば、ヘッドカバーも歪んでいますよね。
案の定、定盤にのせるとカタカタいいますので、
しっかりと平面を出しておきましょう。

内燃機屋さんに出して一週間ほど。
IMG_8260cl72.jpg IMG_8261cl72.jpg
出来上がって来ました。
今回の依頼内容は、
・バルブ擦り合わせ
・バルブ研磨
・バルブガイド作製、入れ替え

となっています。
そして、
IMG_8262cl72.jpg
これが入れ替えてもらったガイド。
解る方は解ると思いますが・・・・・
IMG_8268cl72.jpg
ステムシールを付けられる様にして頂きました。
今後も末永く宜しくお願いしますよ、「三留兄弟製作所」さん。

さぁ、これからエンジン組みに入りますよ。
一旦店を閉めて、
誰にも邪魔されない環境を作ってから、
徹夜してでも一気に組み上げます。
では、スタート!

まずはカムベアリングを嵌めます。
IMG_8263cl72.jpg IMG_8264cl72.jpg
あまりプレスは使わないんですが、こういう時には便利です。

そうそう、内燃機屋さんに言われて気付いたんですが、
このエンジンのバルブスプリング、
どうやら違う物のようです。
IMG_8265cl72.jpg
「CL72だろ?こんなワッシャ付いてたか?ひょっとしたらスプリングが違うかもな。」
って言われたので、パーツリストを確認してみると・・・・・
無いっスね。
IMG_8266cl72.jpg IMG_8267cl72.jpg
こんなワッシャ。
スプリングの自由長を調べてみると、
マニュアルに書いてある基準値より、約1mm程短いです。
メーターの走行距離が実走距離では無さそうです。

何はともあれ、バルブを組み込んで、
IMG_8270cl72.jpg
燃焼室にガソリンを注入して、
IMG_8271cl72.jpg
漏れの点検。
大丈夫ですね。
問題有りません。

さぁ、まだまだ夜は長いですよ。

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不人気第一号 YD2 其の壱拾八

クラッチ板が予想以上に早く出来上がってきました。
やったね!
これで今度こそ納車間近ですよ。

IMG_8118yd.jpg
IMG_8119yd.jpg

まずはガスケットを新しく切り出しましょう。
前回切り出したモノは、今回の分解時に破れてしまいましたので、
面倒ですがやるしかありません。
でも、思ったより早く終わりそうなので、
そんなに「あ~面倒臭い」っていう気は起こりませんね。
IMG_8120yd.jpg

快調に切り出しを終え、
クラッチ版をハウジングに組み込みます。
IMG_8121yd.jpg
ん?あれ??
やっぱりか・・・・

クラッチ版がすんなり組み込めません。
押し込めば入るんですが、それではスムーズなクラッチ操作は望めません。
分解する時にちょっと引っかかっていたんですよね。
やっぱりココでちょいと処理してあげないといけないみたいです。
IMG_8122yd.jpg
クラッチ版がハマる溝をよく見てみると・・・・
解りますかねぇ~
ちゃんと四角ではないでしょ?
ココをヤスリをかけて均してあげます。

時間をかけて作業したおかげで、
今度はすんなりとクラッチ板を収める事が出来ました。
万力を使ってクラッチスプリングを押し縮めながら、Cリングを取り付け、
IMG_8123yd.jpg

IMG_8125yd.jpg
完成!
いやいや、まだなんですけど、、、、ここまで来ちゃえば完成も同然ってね!

エンジンに組み込んで、センターのナットを締め込み、
コレでOK。
確認の為にクラッチハウジングを回転させてみると、
くるん・・・・・・・・・・・・
もう一度、
クルン・・・・・・・・・・・
エンジンってこんなに軽く回ったっけ?
いやいや、クランクは回っていなかったから・・・・・・・・
クラッチが切れっぱなしや!!!!

一体何をどう間違えてしまったんでしょうか?
ワタシの組み間違い?
部品の欠品?
何か壊した?

色々と考え、某所から資料を取り寄せ考えた結果、



たぶん、張り直してもらったクラッチ板の厚みが足りないのでは?
そういう結論に至りました。
IMG_8126yd.jpg
詳しい構造を説明しないと解らないと思うんですが、
ここに1.5mm位の段差があるんですが、
これが不味いんです。
クラッチ版を厚くすればこの段差は無くなるハズ。

「目黒ライニング」さんにTELした所、
「ウチも資料があってやっている訳ではないので、
 もしかしたら薄く張ってしまったのかもしれない。
 試しにもうチョット厚いものに貼り直してみるよ」

そう言って頂きましたので、再度張り直しをお願いします。

順調に終わりませんね。。。

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完調を目指して CL72 其の八

シリンダーの方には特に異常もありませんので、
当初の予定通りヘッドをリフレッシュしましょう。
その為に内燃機屋さんにヘッドを送ります。
まずは分解しないとね。
IMG_8225.jpg

ここら辺の描写は過去に何回もやっていますので、
IMG_8226.jpg
割愛します。
バルブの方も目立った不具合はありません。
組む時に苦労しないように、
IMG_8227.jpg
ねじ山をタップでさらっておきまして、
忘れがちなプラグホールにも専用のタップを立てておきます。
IMG_8228.jpg
こういうのが後から効いて来るんですよ。

あとは、面の点検。
定盤で歪みが無いか確認します。
IMG_8230.jpg
シリンダーは問題ありませんでしたが、
IMG_8229.jpg
ヘッドの上面、が少々歪んでいました。
そんなに大きな歪みではなかったのですが、ご~り、ご~り・・・・・
面研します。
問題の無かった面も念の為に軽く面研しておきます。

ヘッドは、軽く研磨したバルブと共に内燃機屋さんに送りまして、
作業をしてもらいます。

こうなると上り待ちなのですが、
念の為シリンダーのクリアランスを確認しておきましょう。
IMG_8231.jpg
リングギャップが・・・・・
まぁ・・・・・許容範囲ですから・・・・・

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ヴィンテージモト

H24年 7月15日
山梨県の富士ケ嶺オフロードにて、ヴィンテージオフのイベントがありました。
以前から行ってみたいとは思っていたんですが、
今回都合が付いたので見に行ってみる事にしました。

3連休の中日ですから、道も混む事が予想されましたので、
一緒に行く「ミヤシタモータース」さんと、AM5:30に談合坂SAにて待ち合わせ。
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やはりこんな時間でも、結構な人数がいますねぇ。

談合坂から一時間半程で現地到着。
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心配された天気も・・・・・良くはないですが、
ピーカンだと辛いですし、適度に湿らせる位の雨でしたので、丁度良かったかな。

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「ミヤシタモータース」さんのマンモス君も準備OK!

以下、画像をお楽しみください。
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普通のオフロードレースの他にもヒルクライム何かがあったりして、
車両もXS650の改造車や、旧いハーレー、別体のトライアンフ等々
非常に面白いイベントでした。

ワタシも腰に爆弾を抱えていなければ、、、
自営業は何かあっても保険がありませんからね。
せめてオフィシャルとして。。。。

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不人気第一号 YD2 其の壱拾七

「どうせ納車が延期になるのなら」って事で、
一つ追加作業を頼まれました。
大した事ではないんですけど、ちょっとしたアクセサリーの追加です。

IMG_8067yd.jpg
これ、
本来はフロントナンバープレート、
日本では『風切り』という完全なアクセサリーですね。
オーナーさんの要望により、こいつの取り付けとペイントです。
ペイントは専門外ですから、例によって他の業者さんに頼むんですが、
先に取り付けの穴だけでも開けちゃいましょう。

IMG_8068yd.jpg
面倒ではありますが、フェンダーの穴開け加工の為にホイールを外します。
間違えたらやり直しが効きませんからね、慎重に穴を開ける場所を吟味して、
IMG_8069yd.jpg
IMG_8071yd.jpg
こんな感じでどうでしょうかねぇ。

一つ気になる点、
『風切り」を取り付けるネジがちょっと長くて、
IMG_8070yd.jpg
こうやって表側にナットを一個噛ませないと、裏側に結構出っ張ってしまうんです。
タイヤとフェンダーの間が狭い為、余り裏側には出っ張らせたくありません。
かと言って、『風切り』とフェンダーの間がこんなに開いてしまうのも間抜け。
一円にもならない手間をかけるか否か?

IMG_8072yd.jpg
やりますよ、そりゃぁ。
ナット一個分をカットします。
これで見栄えも良くなります。

さて、ペイントしてもらうにしても、このステー部分が邪魔です。
IMG_8097.jpg
螺子で止まっていれば話は簡単なんですが、
コイツはリベットで止まっています。
外す為には一度壊さないといけません。
IMG_8099.jpg
ドリルでリベットの頭を飛ばし、残りを抜き取ります。
さぁ、これで後はペイントの業者さんに任せればOK。
その間に、このリベットに代わる取り付け方法を考えなくては・・・

今回、ペイントは「STUPID CROWN」さんにお願いします。
オーナーさんからは、「デザインはお任せ」と言われているんですが、
ワタシ如きでは良いデザインは思い付きません。
そういう感性の有る業者さんに相談するのが吉!
以前から何か頼もうと思っていたんですが、
なかなかそういう仕事が無くて・・・・

店主さんもなかなか面白い方で、色々と話し込んでしまいました。
フフフっ出来上がりが楽しみです。

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完調を目指して CL72 其の七

それでは、詳しい構造を解説致しましょう。
何度か分解した事の有るエンジンならともかく、
製造されてから一度も分解された事の無いエンジンでは・・・・
マニュアル通りにやっても分解出来ません。
壊してしまう前に見ておいて下さいね。


IMG_8212cl72.jpg
コレがCL72のカムですね。
まずは右側のカムの外し方。
前回もチョロっと書きましたが、
IMG_8213cl72.jpg
カムスプロケットの右側に付いているのがロックナットです。
コイツを緩めると右側は外れます。
構造としてはこうなっています。
IMG_8215cl72.jpg
見てもらえばお解りだと思いますが、ココに「割り」が入っているので、
ロックナットを緩めないと外れません。

で、問題なのは左側ですよ。
結構手古摺っている人は多いみたいなんですが、
何処も詳しくは書いてくれていないんですよ。
ですから、ウチが書いちゃいます。

まぁ、悩みに悩みましたが、
外した右カムシャフト側から見ると、
IMG_8214cl72.jpg
画像では解り難いと思うんですが、
なんかねぇ~、気になるものが見えるんですよ。
そこからイメージして・・・・
IMG_8216cl72.jpg
外す事は出来たんですが、タダでは外れません。

右とは違って、左のカムシャフトには「ロックシャフト」が入っています。
IMG_8217cl72.jpg IMG_8218cl72.jpg
こんな感じでね、
ロックシャフト自体はこんな形で、
IMG_8219cl72.jpg
この部分がテーパーになっています。IMG_8220cl72.jpg
右とは違い、左はカムシャフト側に「割り」が入っているので、
IMG_8221cl72.jpg
カムシャフトにロックシャフトを通して、突き出たロックシャフトのねじ山を締めると、
がっちりカムシャフトがロックされると、こういう仕組みになっているのですよ。

一度も分解した事の無いカムでは、このロックシャフトがガッチリ固着してしまって、
ちょっとやそっとでは外れません。
どうやって外したのかというと・・・・・そこはご自分で考えてみて下さい。

ベアリング自体は問題ありませんでしたが、
ここまでやりましたので、ほぼ半世紀前のベアリングは交換しておいて損はないでしょう。
IMG_8222cl72.jpg
IMG_8224cl72.jpg
ベアリング屋さんに注文です。

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不人気第一号 YD2 其の壱拾六

納車納車!!
軽トラに車両を積み込んで、オーナーさんの元へお届けしましょう。
もうチョット手こずるかと思ったんですが、結構順調に進みましたね。
たまにはこんな車両も無いとやっていけませんよ。

では、最終確認も兼ねてエンジンをかけましょう。
ガソリンコックON
イグニッションON
キックペダルを・・・うりゃ~
ぬる~り・・・・・・・



もう一度いきましょう。
ぬる~り・・・・・・・
何度やっても、
ぬる~り・・・・・・・
ヤバイ。
何故このタイミング。。。
クラッチが滑りっぱなし!!
IMG_8060yd.jpg
一応調整を試みましたが、全く効果無し。

残念ですが、コレでは納車出来ません。
オーナーさんに連絡して、納車は延期しましょう。

はぁ~、、、、ココでしたか、落し穴は。
気持ちを切り替えて作業をしましょう。
IMG_8061yd.jpg
左ケースカバーを開けて、クラッチを分解しましょう。
どうせ滑るんだったら、もっと早く滑ってくれよ。
二度手間じゃないか。

なんて思っちゃいますよね。
泣き言です。

IMG_8062yd.jpg
はい、クラッチ板分解しますよ。
クラッチスプリングを押し縮めながら、止め金のリングを外し、
ほぉ~こんな構成になっているんですか。
IMG_8065yd.jpg 
裏っ返すと
IMG_8066yd.jpg

通常のクラッチの構成は、
摩擦材の貼ってあるフリクションプレートと、
何も貼ってないスチールプレートが交互に組み合わされています。
ところがコイツ、
完全なスチールプレートが1枚だけ。
あとは両面フリクションが1枚と、
片面フリクション、片面スチールが4枚
珍しい構成ですよね。

摩擦材は確かに減っていました。
試乗した時にはクラッチが滑る感じは無かったのですが、
始動時に何度か「おや?」っと思う事はありました。
でも、2~3回そんな事が有っただけで、ここまで滑り出すとは・・・・
油断禁物です。
いつも通り、「目黒ライニング」さんに張り替えをお願いしましょう。

しかし、よく見ると結構凝った造りです。
一次クラッチという事もあるんでしょうが、
IMG_8063yd.jpg IMG_8064yd.jpg
ちゃんとダンパーが内蔵されています。
高性能車です。
ダンパーがヘタっていませんように。

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熊本大丈夫?

エラい事になってますね、熊本。
夏になると台風で被害が出る事は知っていますが、
大雨であんなに被害が出るとは・・・・

父方の実家が熊本なので、他の人に比べれば訪れる機会が多い地方なんですが、
市内があんな状態は初めて見ました。
ココによくコメントを頂ける「tama@熊本」さんは無事でしょうか?
他にもメールを何度か頂いた方もいらっしゃいますので、ご無事である事を祈ります。

ウチの本家は、もう誰も住んでいませんので何の心配も無いんですが、
近所の人達は?
まぁ、毎年の台風でこんな事には慣れていると思いますから、
そんなに心配はしていませんが、
葬式の為に帰るなんて嫌ですからね。

何にせよ、明日も大雨らしいので、お住まいの方は重々気を付けて下さい。
被害に遭われた方の、一日でも早い復興を願っています。

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完調を目指して CL72 其の六

なんやコレ?
マニュアルを信じる気はありませんが、
一応マニュアル通りやっても全く抜けて来る気配がありません。
IMG_8205cl72.jpg

仕方ありません、Google先生にお伺いを立ててみましょう。








ダメですね、詳しく書いてあるサイトは有りません。
くっそー、一体どういう構造になっているんでしょう?
パーツリストを見ると「ロックシャフト」なる物が存在するのですが、
どのサイトもその存在が無いかの如く書いています。
パーツリストのミスプリントなのでしょうか?




自分なりに構造を予想して、外そうとはするんですが・・・
絶対の自信がありませんので、力を入れようにもちょっと及び腰です。
そんな力の入れ方では外れる物も外れません。
しかし、もし間違っていて壊してしまったら・・・・・・・
うう~ジレンマです。


そんなこんなで、いろいろ調べたり、試したり、
相当時間かかりました。

もう自分の考えを信じるしかありません。
多分この方法以外考えられませんので・・・・
思い切っていきます!!
IMG_8207cl72.jpg
キズが付かないように木片を枕木にして、
IMG_8209cl72.jpg
ヘッドの左側、
CB72なら、ここにタコメーター用の駆動ギヤが付いている所、
このシャフトを叩けば、「ロックシャフト」が外れるはず。
まぁ、そう思って何度も試したんですが、今回は覚悟を決めます。
エンジン部品に局所的な熱は加えたくありませんが、背に腹は代えられません。
(ただ、下手にやると壊してしまうので、そこは工夫しますよ。)
(方法は・・・・・企業秘密)


・・・・・・やりました。
予想的中、見事「ロックシャフト」の解除に成功。
あとは、枕木をカムスプロケットの反対側に噛ませて、
IMG_8210cl72.jpg
R側と同じ様に叩き出します。
IMG_8211cl72.jpg

よかった、壊さなくて。。。
しかしねぇ、マニュアル通りやったら、
外れるかこんなモン!!!
やっぱりサービスマニュアルって当てになりません。

そんな使えないマニュアルの代わりに、
ワタクシが解説致しましょう。
これがCL72(CB72)のカムシャフトの構造です!

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不人気第一号 YD2 其の壱拾伍

ホッホッホ・・・やったね!
バッチリ電圧上がるようになりました。

やはりダイナモの汚れが相当でしたからね。
キレイに掃除したのが効いたのでしょう。
キレイにするのは整備の基本!!
なんてエラそうな事を言ってみたり。

何はともあれ、ダイナモからはしっかりと電圧が上がってきましたので、
後はレギュレータの調整をして、
充電はバッチリです。

それでは、長距離の試乗に出かけましょう。
2サイクルとは言え、この時代の車両は全然ピーキーな感じはしません。
排気量も250cc有りますからね。

音量も、同年代の4サイクルより静かかも・・・・
見た目は完全にビジネスバイクですが、
当時はスポーツバイクですから、走りはナカナカなモノがあります。
結局の所、
オモシロイですよ、このバイク。

30分程度の試乗を終え、店に戻ってプラグの確認。
IMG_8047yd.jpg
イイですね。
欲を言えば、もう少々濃くてもいいのかな?

このまま納車しても問題は無さそうですが、
念の為にもうチョット濃くしておきましょう。
キャブを外して油面を調整。
もう一度試乗にGO!!
IMG_8048yd.jpg
今回も『多摩クラ』集合場所付近にて撮影。
素晴らしく快調です。
プラグもホラ、
IMG_8049yd.jpg IMG_8050yd.jpg
100点をあげてもいい位の焼け色。
やったね、これで当月の家賃GET!!!

これだけ調子が良ければ、オーナーさんも喜んでくれるでしょう。
出来る事なら足回りをキレイにしたかったのですが、
今時16インチのリムなんてなかなかありませんし、
このボロボロのリムをメッキに出しても・・・・
まぁ、今回はこの位にしておきましょう。

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完調を目指して CL72 其の伍

まずはシリンダーを洗ってしまいましょう。
シリンダー壁には特に傷もありませんし、良好な状態だと思います。
ただ、面研が必要かもしれませんので、
定盤で歪みを調べる為に、スタッドボルトを抜き取ります。
IMG_8201cl72.jpg
まぁ、簡単に抜けるとは思っていませんでしたが、
予想通り難航しました。
IMG_8202cl72.jpg
ヘッドの分解が終わったら、まとめて定盤で見てみましょう。

ヘッドなんですが、
一体どうやってカムを抜き取るんでしょう?
チョロっと調べたところ、ガバナを挟んでカムが左右に分割出来るようです。
CB72も、基本的には同じ構造でしょうから、
以前入手したCB72のマニュアルを見てみますと、
フムフム、なるほど。
IMG_8203cl72.jpg IMG_8204cl72.jpg
まずはカムのケガキ線と、カムスプロケットのマークが合う事を確認。
そして、Rカムのロックナットを緩めます。
このままではカムが回転してしまい、緩める事が出来ないので、
IMG_8199cl72.jpg
こんな感じで木片を噛ませて回り止めにします。
で、本来は専用の特殊工具を使うらしいのですが、
フックレンチでイケました。
IMG_8200cl72.jpg

このRカムを締めているロックナットですが、
年式によっては正ネジと逆ネジが有るそうです。
この子は逆ネジでした。
ちょっと力を入れて緩まないようでしたら、逆方向の可能性があります。
ロックナットを緩める特殊工具を見てみると、
大きなトルクがかかりそうもない、小さな工具なので、
固着でもしていない限り、そんなに固くないハズです。

ロックナットを緩めたら、
内側から木片を使ってベアリングを叩くと、
ごっそりベアリングごとRカムが抜けます。
なぁ~るほどねぇ~
こういう構造になっているんですか。
手の込んだ造りですねぇ~


この調子でLカムを抜きましょう。






なんやコレ?
こっち側は一体どういう作りになっているんでしょう?
マニュアルを見ると、
ヘッドの外側に出ている6mmのナットを外して、
R側と同じように、内側から軽く叩けば抜ける

と書いてあるんですが・・・・・・

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不人気第一号 其の壱拾四

残念ながら、
コレで解決とはいきませんでした。
やっぱり分解しないといけないようです。
何だかゴテゴテしているので、あまり触りたくないなぁ~

でも仕方ありません。注意して分解しましょう。
メーターの数値が正しければ、もう2万キロ以上走っているはずなので、
IMG_8030yd.jpg
こんなにブラシの残量が有るハズありません。
現オーナーさんが交換したんでしょうか?

不幸中の幸い?
特にトラブルも無く、ハウジングが外れました。
IMG_8031yd.jpg IMG_8032yd.jpg
まずは基本の掃除からですかね。
ハウジング内も結構汚れが溜まっていますねぇ~
IMG_8033yd.jpg
IMG_8036yd.jpg
右のコアがちょっと掃除したモノ、
左が汚れたままのモノ。
汚れてるなぁ~
コレだけ汚れていれば、不具合が有ってもおかしくないでしょう。


IMG_8034yd.jpg
コンミュテータ部分も、溝に溜まったゴミを取り除き、
サンドペーパーで磨いておきます。

基本的なダイナモのメンテナンスをして、再度組み付け。
コレでどうでしょうか?
結構期待しているんですけど・・・・・

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完調を目指して CL72 其の四

エンジン降ろしましょうか。
IMG_8186cl72.jpg
腰を痛めないように気を付けないとね。

今回は腰上だけの予定なんですが、
IMG_8187cl72.jpg
オイルは抜いておきます。
少しでも軽くしておきたいですしね。

さぁさぁ、作業しますよ。
シート、タンク、マフラー、エアクリーナー、キャブ外しまして、
配線やら何やら、
IMG_8188cl72.jpg
エンジンを降ろす時に引っかかりそうな所も外しておきます。

準備は出来ましたので、
準備体操をして・・・・・気合一発。
よっ!!
IMG_8189cl72.jpg IMG_8190cl72.jpg
こらしょ。
250とは言え重いですね。

開けるだけ開けて、状況を確認しましょう。
IMG_8196cl72.jpg
過去にCL72のエンジンを開けた事はあるのですが、
その時は大した事しなかったもんなぁ~
本格的に分解するのは初めてですね。
IMG_8197cl72.jpg
なんでこんな所にガバナを作ったんでしょうかねぇ?
整備性が悪いですよ。
チェーンがクリップなのは助かりますけどね。
IMG_8198cl72.jpg
う~ん、ちょっと気になる事はあるんですが・・・・・

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プロフィール

バイク工房蔵

Author:バイク工房蔵
東京の八王子市でバイク屋をやってます。

基本的に70年代までの古めのバイクが好きです。
現行車はやりません!出来ません!!
ビックスクーターなんて見たくもありません。

こんな偏ったバイク屋なので、いつも経営の危機です。

ワタシ一人では何にも出来ませんが、
周りには頼りになる業者さんが居ますので、
お陰様でなんとかやっていってます。
感謝感謝!!

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