2010-02

XS650SP 移植手術 其の壱

もう何度も入庫して頂いている、このXS650SP。
IMG_4223.jpg
異音やアフターファイア、左右の調子の違い等に悩まされてきましたが、
今回、思い切った行動に出てみます!

実はこの情報、オーナーさんがネットで拾って来て、
実際この方法をとっている人も、調子が良くなったという事なので、
一か八かやってみよう・・・という事になったんです。
気になるその方法とは・・・・・・・・
現行W650 キャブレター移植!!

まずはW650のキャブを入手しなければなりません。
コチラはオーナーさんが手配してくれたのですが、
落とし穴が有りました。
なんと、年式でキャブピッチが違うんです。

多分、前期型と後期型が有るのだと思うのですが、
始めに入手して頂いたのがおそらく後期型、
ピッチが広く、そのままではXSに使えません。
どうにか出来ない事は無いんでしょうけど、
その分の手間とお金をかけるより、前期型を探した方が利口です。

と、言う事でもう一度探してもらいました。
ウチに有る部品取りエンジンに当ててみると、ほぼドンピシャ!
IMG_4224.jpg
XSのキャブと比べてみると、
IMG_4227.jpg
左がXSで、右がW650です。
若干Wの方が広いんですが、この位なら問題無いでしょう。

これはいいかもしれませんね。
上手くいったら、他のキャブ不調で悩んでいる方達にも薦めましょう。
取り付け工賃はいくらにしますかねぇ~♪
その辺も考えながら作業を進めていきましょう。
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アリエル 車検・・・だけで済む分けない 其の四

これでタイヤを外す事が出来ますね。
ん・・・・あれ?・・・・よっと!・・・
外れへん!!
IMG_4162.jpg
アカン、このチェーンカバー外さな取れへんわ。

実は先にチェーンカバーを外そうと思っていたのですが、
見える範囲にあるボルトは外したのに、
ゆすっても引っ張っても取れる気配が無かったので、諦めていたんです。
う~ん、何処かにボルトでも付いているんでしょうか?
その位外れそうも無いんです。

どう考えても、チェーンカバーを外さないとリヤタイヤは抜け出せそうも有りません。
そうなると意地でも取り外さないといけませんねぇ~
よくよく探してみると、有りました。
こんな所にボルトが・・・・
IMG_4166.jpg
IMG_4164.jpg
解り難いと思いますが、
一番嫌な所、
タイヤがあって手も工具も入り難い所。
何でこんな所に取り付け部分を造っちゃったんでしょう?
製作者の意図を知りたいですね。

わずかな隙間から工具をさしこみ、少しずつ少しずつボルトを回していきます。
IMG_4167.jpg
やっと外れた、、、、、、、、、、
これは嫌がらせとしか思えませんね。

そんなにこのチェーンケース外させたくなかったんでしょうか?製作者さん!

では、折角なのでドラムブレーキの洗浄を。
IMG_4168.jpgIMG_4170.jpg
ドラム内をペーパーがけしないといけませんね。
IMG_4169.jpg
シューの方も、分解して洗浄とグリスUPが必要ですね。

タイヤを外してチューブリムバンド(ふんどし)を確認。
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どちらも交換ですね。
バンドは千切れちゃってるし、チューブは何時のだかわかりません。

リム自体は、内側結構錆びてるんじゃないの?と思っていましたが、
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錆び止めの処理をしてあったようで、ご覧の様にキレイなもんです。

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アリエル 車検・・・だけで済む分けない 其の参

フリダシに戻った所で、気になっていた箇所が有るのですが・・・

それはハンドル。
ちょっと見て下さい。
ハンドルをフルロックすると、
IMG_4123.jpgIMG_4122.jpg
ギリギリというか、若干タンクに当ってるんですよね。
オーナーさんはそのままでも大丈夫と言っていましたが、
これでは取り回しもやり難いので、
クランプを緩めてハンドルをちょっと上向きに、
IMG_4124.jpg
何だかヤンチャな車両みたいになってしまいましたが、
車検証の高さに合わせるとこの位になるんですよね。
ハンドルは違う物が付いているんでしょうか?

とりあえず、コレで車検対応、タンクへの干渉も解決ですから、
暫くはコレでいってみましょう。
・・・・・・それにしても、オイル漏れが酷いです。
プライマリーケースから結構漏れているようですが、
何処か壊れていたりするんでしょうか?
例えば、プライマリーチェーンが弛んでいて、ケースを壊しちゃったり・・・・
エンジンをかける前にチェーンの張りだけでも点検しておきましょう。
点検窓からチェックした所、張りは適正なようです。
・・・・え~っと・・・・・
オイル量が多いですよ・・・・
ケースの半分位まで入っています・・・・いくらなんでもコレは多過ぎます。
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チェックボルトを外すと、予想通り結構な勢いでオイルが出てきます。
このまま適量になるまで抜きましょう。

その間に次の事をやりましょう。
タイヤ交換をしちゃいたいんですよね。
IMG_4127.jpg
ですが、この長いフェンダーが邪魔!!
IMG_4128.jpg
なんだってこんなに長いんですかね。
メンテナンス性が悪い事甚だしいです。

タイヤ交換は確実にコレを外さないとダメですよね。
仕方ないので外しましょう。
IMG_4129.jpg
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全く面倒な車両ですねぇ~
でもまぁ、コレ位ならかわいいもんです。
どうという事は有りません。
その手間賃はお客さんに請求すればいいんですから♪

お、プライマリーのオイルが適量になったようです。
IMG_4161.jpg
コレだけ余分に入っていました。
以前オイル交換をした人は、オイルレベルの見方を知らなかったんでしょうか?
こうなると、ギヤオイルもエンジンオイルも点検しておいた方が良さそうです。

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アリエル 車検・・・だけで済む分けない! 其の弐

流石「ミヤシタモータース」さんです。
注文通り・・・いや、ザックリとしたイメージしか伝えていないのに、
バッチリな物を作成して頂きました。
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あとは、スタンドの修正ですね。
IMG_4118.jpg
これだと歪んでいる事が解り難いでしょうけど、
コレなら良く解るでしょう?
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これを酸素を使って修正していきます。
IMG_4120.jpg
大体こんなもんですかね。
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実車に合わせてみて・・・・・OK。
塗装を塗り直して取り付けましょう。
IMG_4125.jpg
よしよし、これでやっとフリダシに戻った感じですね。

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アリエル 車検・・・だけで済むわけない! 其の壱

珍しい車両が入庫しましたよ。
イギリスの名門、アリエルのKH500 Red Hunter です。
IMG_4072.jpg
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日本で英車と言ったら、
「トライアンフ」「BSA」「ノートン」位しか思い浮かばない人が大半だと思いますが、
実は結構な数のメーカーが有ったんですよ。
その中の一つがこのアリエルなのですが、
手元の資料によると、創業は1902年ですから老舗の一つです。
後のWW2によってBSAに吸収されてしまうんですが、
ブランドとしては1970年まで残っていたと思います。
(間違っていたらゴメンナサイ)

今回の作業内容は、前後のタイヤ交換と車検の取得。
現オーナーさんが前のオーナーさんから譲ってもらい、
エンジンがかかって走り出せる所まではやったとの事なので、
大して時間もかからずに終わる・・・・ハズだったんですが・・・・

まぁ、こういう車両ですから、
順調にいく筈も無く、引き上げてきてから暫くして、
「ちょっと手をつけようかな」と思って良く見た所、
メインスタンドがオカシイ!
ちゃんと平面に立てているのに傾いてる!!


メインスタンドを降ろしてサイドスタンドを立て、
確認してみると・・・
IMG_4074.jpg
うわっ!
シャフトが無い!!

2分割になっているシャフトのうち、片方が有りません。
おお、おお、そりゃぁ傾きますわ。

いつから無くなっていたのか解りませんが、
コレではスタンド自体も歪んでしまっているでしょう。
シャフトは取り寄せるより、新規に作成した方が早いですね。

いやぁ、意外な落とし穴が有りましたねぇ~
しかし、コレをやってしまえば後は車検だけ、
いつもの様に、作成や加工物は「ミヤシタモータース」さんにお願いするので、
早々に行ってきましょう。





作成までの間、
車両はサイドスタンドで置いておいたのですが、
ほんの2~3日ですよ、
それでこのオイル漏れ・・・・・
IMG_4116.jpg
いくらオイル漏れが当たり前の英車だとしても、コレはちょっと多過ぎ。
これは・・・・ちょっと問題かも・・・・・

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ウチでいいんですか? 500SS 其の伍

キャブの分解をしていきます。
が、
フロート室が外れませんね。
ビスは外したんですけどね、
プラハンでコツコツ叩き、やっと開きました。
IMG_4068.jpg
液体ガスケットがベッタリですね。
しかもガソリンに溶けないタイプの。
他の二つもそうなんでしょうか?



IMG_4069.jpg
予想通りでした。
コレ剥すの大変だよなぁ~
参ったなぁ~誰だこんな事したのは!

こんな事になっていたらガスケットは交換ですね。
色んな所からリプロの部品は出ていますが、
やはりココは「ガレージ310」さんに相談でしょう。
フロートレベルも高いようです。
この子の規定値がいくつなのかは解りませんが、とりあえず一般的な値に揃えてやってみましょう。

この日は「ガレージ310」さんとは連絡が付かなかったので、
新しいガスケットはお預け。
フロートレベルを変えた成果を見る為に、
とりあえずは旧いガスケットのまま組み直しました。
液体ガスケットを除去するのは手間でしたよ。
一個につき30分位かかりましたからね。

IMG_4070.jpg
簡易的に同調を合わせて、
問題だったガソリンホースを交換、
さぁ、エンジンをかけますよ。
ヤカマシイんだろうなぁ、
よし、いきますよ。

キック1回・・2回、
ババババババ、バランバランバラン!!
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2ストローク3発の独特なエエ音やなぁ♪
しかし・・・・・・ケホケホ・・・白煙多くない?
通報されそうやなぁ

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ウチでいいんですか? 500SS 其の四

溶接の為、外していたマフラーを取り付けていた時でした。

オイルで汚れたマフラーを拭きながら、
コレもエンジンがかかるようになったら、ちゃんと掃除してあげないとな。
なんて思いながら左のマフラーを取り付けて、真ん中と右のマフラーを拭いていました。
IMG_4062.jpgIMG_4063.jpg
<穴>発見!
ありゃまぁ~
ちょっとコレどうすっぺかねぇ~


今は小さい穴なので大して支障は無いでしょうが、
いずれ放置しておくと穴が拡大してしまうのは解り切った事、
早目に手を打っておくのが吉なんですが・・・・
穴を溶接で塞いでから再メッキ・・・・高いなぁ。
またもやオーナーさんに連絡、どうするか聞いてみました。


とりあえず今回はスルー
ですが、早目に手を打って下さいね。


ガソリンタンクを外した時に思ったんですが、
IMG_4064.jpg
ちょっとガソリンホース短くない?
コックからの出口付近、ホースが短い為にちょっと無理してません?
コレではスムーズにガソリンが流れないような気がします。
後でホース交換しましょう。

始めてみる人は「コレはナニ?」って思いますよね。
IMG_4067.jpg
このキャブの後ろに付いているUFOみたいな金属のドーム。
予想は付くと思いますが、エアクリーナーケースです。
ワタシも始めて見た時は「奇抜なデザインやなぁ~」と思ったもんです。
エアクリーナーも相当汚れていたので交換しますが、
オーナーさんが予備を持っているという事なので、届くまでは現状の物を使います。

キャブを診てみましょう。
ドコゾのバイク屋さんで診て貰ったとの事なので、多分大丈夫だと思うのですが、
何事も自分の目で確かめないとね。

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ウチでいいんですか? 500SS 其の参

溶接をする前に、
安全の為にガソリンタンクとキャブは外しておきましょう。
そして、今回はフレーム側に肉盛りしますし、
電気溶接なので、そのままでも大丈夫だと思いますが、念の為に電装系は外しておきます。
IMG_4054.jpg
特にコイツの場合、点火装置にCDIを使っていますので、
カプラーだけでも外しておいた方が安心。
まったく、ポイントにしておけばいいものを・・・・

溶接を開始します。









やり難いなぁ~
今回、結構肉盛りしないといけなかったので、まずは5mmの鉄片を溶接したのですが、
場所が場所なだけに非常に溶接がやり難かったです。
でもなんとか・・・
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見てくれが悪いのは勘弁して下さい。
ウチも溶接屋さんではないので、そんなに技術もありませんし、
先に書いたように場所が場所ですから。
IMG_4057.jpgIMG_4059.jpg
でも、しっかり立つので上々です。

でも、終わってから「ガレージ310」さんの所へ行って聞いたんですが、
取り付け用のスタンドピンや、強化型のスタンドスプリングが有ったんですね・・・
ちくしょ~、今更外すの面倒やなぁ~、止めとこ。
お客さんの要望が有ったらその時やりましょう。

そうそう、この車両は大丈夫だったんですが、スタンドの取り付け穴が広がってしまった車両用に、
オーバーサイズのスタンドピンも有るので、もしガタが出てしまっている車両は交換をオススメします。
あと、強化型のスタンドスプリングは、
走っている途中、スタンドがガチャガチャ遊んでしまう車両に効果的、
そういう車両のスプリングはもうヘタッテいますので、コチラに交換しておきましょう。


センタースタンドのついでに、
サイドスタンドも大分傾いているんです。
それもちょっと修正してみましょう。
 ちょっと皆さんに言いたい、サイドスタンドのままで車両に乗っかってキックをするのは止めましょう。
 キックをする時はセンタースタンドを立てるか、キックの付いている側に立って蹴りましょう。
 サイドスタンドを傷める事は極力避けましょうね。
 まぁ、今の販売店等では、SRを売る時に店員がそういう注意をしないので、
 酷い状態になったSRを良く見ます。
 雑誌等でも間違って教えていたりしますからね。
 治す事は可能ですが、そんな事態にならない様にするのが一番ですから。


話を元に戻しましょう。
IMG_4060.jpg
サイドスタンドのナットが有りません。
多分普通なら有る筈なので、脱落してしまったのでしょう。
一応セルフロックナットを付けておきましょう。
で、取り付けのステーから曲がっているんですが、
ソコは今回手を付けません。
スタンド自体を修正します。
IMG_4061.jpg
スタンドの取り付け部分ですが、
広がっているのが解りますでしょうか?
ココをギュッと修正しまして・・・・


多少はマシになったかな?

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長期連載 YA2 其の八

どんどん分解を進めていきますよ。

今回はエンジンを降ろしてしまいましょう。
単気筒だし、プレスバックボーンフレームだから楽勝でしょう?
なんて思ったら大間違い!

コイツはカブとは違うのだよ!
IMG_3971.jpg
一見するとこの後、マウントボルトを抜いてエンジンを降ろせそうですが、
チッチッチ、甘い甘い。
なんと、このフレーム二分割なんです。
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このスイングアーム付近から下の部分と、上の部分で別れているんですねぇ~
で、二つを繋げている強度メンバにエンジンも含まれているので、
エンジンを降ろす為にはまず、
IMG_3973.jpgIMG_3974.jpg
エンジンとフレーム下部を支えてあげないといけません。
そして、
IMG_3975.jpg
マウントボルトを抜き、
IMG_3976.jpg
このままではフレームにエンジンの突起が当ってしまってエンジンが抜けませんので、
唯一二つのフレームを繋げているボルトを支点にして、
IMG_3977.jpg
ガバチョン!とフロントを持ち上げて、エンジンがハマっている部分を広げ、抜き出します。
そうしないと、ココの部分がどうしても抜けないんですよ。
IMG_3978.jpg

で、目出度くエンジンを降ろす事が出来た訳ですが、
先にも書いた様にエンジンが強度メンバとなっている訳ですから、
それが無いと車体が自立しないんです。
その為に、簡易的ではありますが補強を・・・・
IMG_3981.jpg
チープですがとりあえずはこれでいいんです。
IMG_3979.jpg
自立しておいてもらわないとやり難いですからね。

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セロー 思わぬ事態

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ウチにしては珍しく、セローです。

常連さんなら知っていると思うのですが、以前ウチで販売した物ではありません。
でも、開店当初から何かと修理させて貰っているお客さんなんです。

今回の依頼内容はドライブチェーンとスプロケットの交換。
それだけだったら、わざわざココに書いたりしません。

毎度の事ながら預かり車両がいっぱいな為、
部品を注文して頂いて、部品が来たら又来店して頂こうと思い、
一度は見送ったんですがスグに帰って来ました。
「どうしたんです?」
「エンジンはかかるんだけど、進まなくなっちゃって・・・・」
おやおや、一体どうしたっていうんですかね?
確かにエンジンはかかるし、アクセルにも応答します。
ですが、一速に入れてクラッチを離しても、一向に発進しません。
他のギヤで試しても同様でした。
クラッチが繋がりきってないのかと思ったんですが、
レバーの根元に有る調整だけでは全く変化無し。

ひょっとすると、クラッチが壊れたのかな?
お客さんも「ガリガリってスゴイ音がして、それから動かなくなった」
って言っていましたし。
って事で即入院!
お客さんには修理の間、私の愛車RD125に乗ってもらいます。
そうじゃないと新しい車両は入れられないので。

丁度今月は修理が上がりそうも無いし、
手っ取り早く出来そうなコイツから、サクッとやって資金を調達しましょう。
IMG_4216.jpg
クラッチ板の交換くらいで済めばいいんですが、
何かそれだけではない予感。

エンジンは問題無く始動するんだよなぁ、
で、ギヤ入れてスパッとクラッチを繋いでもエンストする気配も無い・・・・・
クラッチまで動力は来ているのか?
クラッチから先には?


まずはドライブシャフトが回っているかですね。
まぁ、ドライブチェーンがピクリとも動いていないので、
ドライブスプロケット=ドライブシャフトが回転している筈はありませんけどねぇ~

スプロケカバーを外してみます。








なんじゃこりゃー!!
IMG_4217.jpg
IMG_4218.jpg
この画像だけではよく解りませんね。
スプロケを外してみましょう。
IMG_4220.jpg
シャフトに噛み合うスプラインが無い。
シャフトはもっとスゴイ。
IMG_4221.jpg
笑っちゃいましたね、お客さんには失礼ですが。

これでは、シャフトが回転していてもスプロケットが回転する訳有りません。
ワタシもこんなになっているのは始めて見ました。
一体何が起こったって言うんでしょう?
普通に使っていればこんな事は起きないはずです。

お客さんは無理な走行をする様な方では有りません。

走行距離は、メーターを信じるなら4万キロチョット、
こんな事態になる様な走行距離では有りません。

・・・・いや、セローの事は知らないので断言は出来ませんが、
もしかして、セローってココがウィークポイントだったりするんでしょうか?

後は実際の走行距離ではないのか?
お客さんも中古で購入したらしいので、前オーナーか販売店がメーターを交換している?
若しくはエンジンを交換?

まぁ、何にせよこれはエンジンをオーバーホールって勢いです。
お客さんに聞いてもそんなお金は出せないと言うし・・・・廃車決定です。
今月の収入が・・・・・

誰か欲しい人います?
格安でお譲りしますよ。

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長期連載 YA2 レストア 其の七

マフラー掃除もキャブ掃除も終わり、
始動性も良好で近所位なら問題無く走れる様になりました。
やはりガバナが有った方が高回転は伸びますね。

忙しいオーナーさんですが、
この段階で一度来店して頂き、実際に少し乗ってもらいました。
この段階までは満足してくれたようですので、次の段階の話し合いをして・・・
さぁ、やる事はいっぱいだぞ!
気合入れてこれからの本格的レストアを開始しましょう。



フレームも塗装に出しますので、
とりあえず現状確認も兼ねて全バラです。
きっとこれだけで結構な日数がかかるでしょう。
外れないボルトが出てきませんように・・・・

タンクもメッキに出してから塗装なんですが、
IMG_3902.jpg
ニーパッドって作成するしかないよなぁ~
タンクマークは・・・プラスチック製です、どうやってくっ付いてるんでしょう?
多分貼り付けてあるだけですよね?
折角比較的キレイに形が残っているので、壊さない様に慎重に・・・・
パキッなんていったら最悪です。

シートは張替えですが、どんな布で何色にするかまでは未定。
IMG_3904.jpgIMG_3905.jpg
ベースというか、骨組みもスプリングも年式にしては奇跡的にキレイです。

IMG_3911.jpg
メッキに出す前に、タンク内の処理をしてしまいましょう。
最近良く使うようになった「花咲かG」と、
その前処理としていつもの「ボルト・ナットでがしゃがしゃ」
コーティングは最終手段なので温存しておきます。

IMG_3932.jpg
各部のメッキもやるんですが、何分資料が少なく、有っても白黒なので、
一体純正では何処までがメッキで何処が塗りなのか?
はっきりした事は解らないんです。
でもまぁ、セオリーとして・・・・って感じでやっていくしかないですよね。
多分このペダルやアームはメッキでしょう。

IMG_3934.jpg
一番の問題はゴム関係ですよね。
このキックアームも本来はゴムが付いているでしょうし、
先にも書いたタンクのニーパッド、
そして、絶対に流用出来る物が無いだろう、このステップラバー。
IMG_3954.jpg
こんなに軸が太いのなんてそうそう無いよなぁ。


時間が有れば、ヤマハのコレクションホールに実物を見に行くんですけど、
ちょっと行く時間はとれないかな。
たしか有ったと思うんですけど・・・・・

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ウチでいいんですか? 500SS 其の弐

お客さんへ緊急連絡をしたトコロ、
予備のヘッドを持っているという事なので、急ぎ送って頂く事になりました。

で、物が届いたのでヘッドを開けます。
IMG_4044.jpg
2ストロークって簡単でいいよなぁ~

一応3気筒分のヘッドは送ってもらったんですが、
プラグホールがダメだったのは右端だけだったので、
今回はそこだけ交換します。
IMG_4045.jpg
届いたヘッドを見てみると、何だかスゴクキレイ。
右端のヘッドだけキレイになってしまいますねぇ~。
いっその事、全部交換してしまった方がいいのかな?
いやいや、とりあえずココだけにしておきましょう。
下手にいろんな所をイジルモンじゃ有りません。

IMG_4046.jpg
おやおや、何でしょう?
スタッドの穴を修理したんでしょうか?
溶接の跡がありますね。
だとしたら、上手く治していますね。
ほとんど気付きませんよ。
スバラシイ技術です。

IMG_4049.jpg
妙にキレイな右ヘッド、
IMG_4051.jpg
磨かれていない左と真ん中。
まぁ今はコレで、
ヘッドの交換だけなら、後からでも出来ますから。

よし、センタースタンドから取り付けをしてみましょう。
IMG_4050.jpg
このストッパー部分を肉盛りします。
IMG_4056.jpg
こうなる様にだから・・・・
IMG_4055.jpg
・・・・・・・・・結構やらないとダメですね。
1cm近いかな?

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戻って来ちゃった・・・ トーハツ PK 其の壱拾伍

あと一歩ってトコロなんですがね。
その一歩が遠い・・・・

おかしいなぁ~、
点火時期もそうなんですが、以前はスタンドを立てて車体が傾いていると調子が悪くて、
起こせば調子良くなっていたんです。
こういうフロート室が別になっているタイプのキャブは、
それがネックなのは知っていたので、
「これは仕方ないな」と思っていたんですが、
今回はその逆ですからね。
キャブは大してイジッテもいないのに、
何故こうも正反対になるんでしょう?
う~ん、この車両は不可思議な事が多いですね。


さて、スタンドを立てていると車体は左に傾いている訳ですから・・・・
IMG_3414.jpg
フロート室は右に有る訳で・・・
車体を起こすと混合気が薄くなるのかな?
と言う事は、油面を上げればいいんですよ、、、、出来ればね。
以前にも書きましたが、調整が効かないんですよ。

まぁ、調整出来るように細工すればいいんですが、
この貴重な部品に下手な細工はしたくないんですよね。
交換出来る部品が有る訳ではないので。
何か現行車のキャブで使える物は無いんですかね。





知り合いの業者さんに相談したんですが、、、、残念ながら。。。
一応、いつもお世話になっている「シミズサイクル」さんにも相談したんですが、
結果は同じ。

しかし、いい事を聞きました。
C100旧いBMWもこんなフロートを使っていて、
IMG_3880.jpg
油面の調整にはワッシャーを使っていると・・・・
なるほど!!
それなら貴重な部品にキズを付けずに済みます。

早速帰って試してみました。
ワッシャーの一枚や二枚では大して変化は有りません。
こうなったら思い切って増量してみましょう。
IMG_3881.jpg
これは一体何でしょう?
正解はワイヤーを作成する時に使うエンド金具です。
はっはっは!流石にこれはやり過ぎだと思うのですが、
IMG_3882.jpg
丁度イイ具合にハマッタので、やるだけやってみましょう。
重過ぎたら削っていけば良いんですから、調整も楽です。
結果は・・・・・


エっ!アカンの?まだ足りません?
ちょっと驚き。
じゃぁ、大きさの違う同じ様な物が3種類有るので、順番に試してみましょう。
IMG_3891.jpg
う~ん、まだ足りません。
IMG_3892.jpg
ぷらすあるふぁ~



まだアカンのかい!!
本当にいいの?方向性は合ってる?
解りませんが、やれるところまでやってみるしかないですよね。
何か適当な重りは無いかなぁ~
有った。
IMG_3893.jpg
この二つを組み合わせるとピッタリ。
IMG_3894.jpg



車体を起こしても止まりません。
始動性もバッチリ!
走らせても止まりません。
(しかし、フロントブレーキ無しで走るのは何度走っても怖い)
プラグの焼けも、
IMG_3896.jpg
イイ感じです。
よし!!
これで納めさせてもらいます。

長かった~
今までで最高に手こずりました。

良い経験にはなりましたが、
ここまで手間と時間をかけても、報酬としては新しく使った部品代として5000円のみ。
全く商売になりません。
これじゃぁ、何処のバイク屋もやらないよなぁ~
『武士は喰わねど・・・』とは言いますが、
本当に喰わないと死にますからね。
どこかで食いぶちを探さないと。

ここまで苦労したんですから、オーナーさん、大事に乗ってね。
長らくのご清聴ありがとうございました。

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プロフィール

バイク工房蔵

Author:バイク工房蔵
東京の八王子市でバイク屋をやってます。

基本的に70年代までの古めのバイクが好きです。
現行車はやりません!出来ません!!
ビックスクーターなんて見たくもありません。

こんな偏ったバイク屋なので、いつも経営の危機です。

ワタシ一人では何にも出来ませんが、
周りには頼りになる業者さんが居ますので、
お陰様でなんとかやっていってます。
感謝感謝!!

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