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2019-11

トライアンフ T90 続・売る前にもう一度 其の壱拾弐

2018 11 t100 45




組み立てには何も問題は有りませんでした。
ギヤBOX、プライマリ共に順調に組む事が出来ましたので、
オイル漏れ、作動不良等が無ければ、
ミッション関係は完了です。
手で動かした限り、全部のギヤにちゃんとシフト出来ましたので、
多分大丈夫だと思うんですが・・・

液体ガスケットが乾くのを待ってから、オイルを入れ直し、
試乗に出てみます。
ひと月以上エンジンをかけていませんので、
若干の心配は有りましたが、
エンジンのコンディションが良いのか?
キック数回で簡単にエンジンは目覚めてくれました。

アイドリングも安定していますし、
ミッションからの異音等は今の所有りません。
まずは店の周りからですね。
距離が短いので2速までしか上げられませんでしたが、
問題は無さそうです。
もう少し距離を伸ばして4速まで入れてみましょう。



ちょっと変速時に固さが有りますが、
馴染んでくれば問題無くなると思います。
では、もっと距離を伸ばして試乗してみましょう。



出発してから1km位は快調だったんですが、、、、
アレアレ・・・・急激にパワーが落ちて・・・・・って、これ片肺!?
脇道にそれて停車、
軽く点検をしましたが、左側の火が飛んでいません。
手の届く範囲で配線をいじってみましたが改善せず。。。
仕方ありません。
何とか片肺状態のまま店まで帰りましょう。


何とか帰れました。
途中、一瞬正常に点火したりもしたんですが、
ほんと一瞬で、また片肺に戻ってしまいました。
これは確実に電気の接触不良の症状ですね。
2018 11 t100 62
作業台に上げてもう一度火花のチェックをすると、
何度キックしても左だけ飛びません。
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片側だけなので、恐らくこの辺りの接触でしょう。
前回入庫時は腐っていた配線のギボシのみ交換しましたが、
今回は繋がっているギボシを全部交換します。
それに加え、
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ギボシが繋がる端子も磨きます。
実はここでチョットやらかしましたが、ちゃんと修理しましたのでご安心を。
詳しくは・・・・・・・・・・書きません!!


う~~ん、一応患部のギボシは交換しました、火も飛ぶようになりました。
でも・・・・・・・不安が残ります。

簡単に出来る範囲で、点火系の配線を交換しましょう。
全体的に配線を張り替えるのはお金がかかっちゃいます。
ミッションの修理で結構な金額を払って頂くので、
その上に配線はキツイでしょう。
どの位効果が有るか解りませんが、ギボシを変えるだけよりはイイはずです。
今回は正常だった右側も含めて、出来る範囲で配線とギボシを交換します。

その後の試乗の結果、
30分以上の試乗を2回行いましたが、『快調』です。
2018 11 t100 66
オーナーさんに結果を伝え、
配線をやるのならやりますが、どうします?
と一応聞いてみたんですが、案の定今回はこのままで。
となりましたので、一旦納車。
出来るだけ遠出をしないように、近所を走るようにして頂いて、
配線は次の機会に回しました。




納車して一週間も経たず、、、
不調がまた出てきてしまったみたいです。
あ~~~~~なんでウチに居る間に出てくれないんですかねぇ~
もうリスクは説明済みでしたので、
オーナーさんには次回の修理代金を貯めて頂き、
時期を見てもう一度入庫ですね。
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トライアンフ T90 続・売る前にもう一度 其の壱拾壱 

2018 11 t100 45




何度も経験の有る事ですが、
現象が確認出来ない事には修理のしようがありません。
実際に走行してみると現象が現れるかもしれませんので、
今の所は下手に手を出さないでおきましょう。

という事で、部品待ちです。
タイミングの悪い事に、実際に作業していたのは年末だった為、
海外ではすでにクリスマス休暇に年末年始の休暇が重なり、
仕事をしてくれません。

まぁ仕方ありません。
日本の常識は通用しませんので、大人しく待ちましょう。




一月強程、あの時期に注文をかけたにしては早く届いた方でしょう。
IMG_8029.jpg
コチラとしてはとてもありがたいです。
では、各部品を点検していきましょう。
油断してはいけないリプロ部品。
一見同じ様に見えても、細かい所が違って追加工が必要な場合が有ります。

点検の結果、
本命となるローギヤにちょっと不安が、、、

コチラがリプロのローギヤ、
IMG_8030.jpg

で、コッチが壊れてしまったローギヤ、
IMG_8031.jpg

解り難いとは思いますが、
中心部分の造りが少々違うんですよね。
これが許容範囲の違いなのか?
何か影響が出るのか?
組んでみてからのお楽しみ。

シフトフォーク。
IMG_8032.jpg
これは新旧で違いは無かったんですが、
新しい方に若干の加工の粗さが有った為、ヤスリでちょっと整えました。
IMG_8033.jpg
大した問題ではありませんが、やっておいた方が安心。

キックシャフトも、
IMG_8034.jpg
物自体に違いは有りません。
ただ、ラチェット機構の動きが悪い。
IMG_8035.jpg
ここも使っているうちに良くなるとは思うんですが、
作動不良が起こる可能性も有りますので、
擦り合わせして動きを滑らかにしてから組みます。

トライアンフ T90 続・売る前にもう一度 其の壱拾

2018 11 t100 45




半ば諦めていた修理ですが、
オーナーさんの心変わりによって修理させて貰える事になりましたので、
再度オーナーさんの気持ちが折れないように、しっかりとやっていきたいと思います。

まずは部品の注文をしてしまいましょう。
メジャーな英車なので、ミッションの部品とはいえ、
部品に関しては心配無いでしょう。

この業界にいるとこういう考えは普通の事なので、
一般の人から偶に「こんなに旧いバイク直るの?」なんて言われて改めて思うんですが、
スゴイですよね。
この位の旧さのバイクの部品なら、新品がまだ買えるんですから。
もちろん、メーカーの純正品ではありませんが、
まだ新品を作っている所が有るってだけでスゴイです。
それに比べて国産は・・・・・・・

まぁ、愚痴はこの位にしておきましょう。
壊れたギヤとキックシャフトは当たり前ですが、
その他の関連部品で、この機会に交換しておいた方が良い物も、
一緒に注文しておきましょう。
ここで変にケチって、スグに再修理なんてなったら・・・
今度こそオーナーさんはバイクを降りてしまうでしょうから。
今回は万全を期します。

部品が来たらスグに組めるように、
2018 11 t100 53
ガスケットを作っておきます。
2018 11 t100 54
このプライマリーのガスケットって、結構大きくてくり抜き部分もソコソコ有るので、
ガスケットシートを効率よくは使えないんですよね。
ウチの半端ガスケットシート入れには、このくり抜いたシートが何枚か溜まっていて、
使い道に困っていたりします。
『帯に短し、襷に長し』って感じで・・・

次、片肺問題に取り組みます。
オーナーさんが確認して、左の火が飛んでいなかったという事なので、
ウチでも確認してみます。
プライマリーを開けたので、直接クランクを回して確認。
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パチン!
あれ?
もう一度。
パチン!
飛びますね。

念の為に右も見てみましたが、コチラもちゃんと飛びます。
・・・・・・・自然に治ってしまったみたいです。
ど~しますかね。

トライアンフ T90 続・売る前にもう一度 其の九

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それでは、ミッションを分解していきましょう。
ギヤが割れたりしていた場合、
その破片が飛び散ったりして、他の部分を壊してしまっている可能性もあります。
そんな惨事になっていない事を祈って・・・・・
2018 11 t100 47
1枚目のカバーを外しましたが、
この時点では問題無し。
キック機構にも、シフトの爪にも問題有りません。

2枚目を外す為には、プライマリー側も外さないといけません。
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クラッチ関係をゴッソリ外すと、
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ミッションからプライマリー側に一本シャフトが貫通しているので、
これで初めてミッションを取り外す事が出来ます。
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もうね・・・・すぐに原因が解りました。
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ローギヤが見事に割れていました。
このローギヤがキックに噛み込む構造になっていた為、
キックも効かなくなってしまったんですね。

問題はどうしてこんな事になってしまったのか?
金属疲労かなぁ・・・・・
だとしたら、他のギヤも危ないって事ですかね。
それとも、何かしらの不具合がこのギヤに発生して割れてしまったのか?
他のギヤも取り外して点検してみたんですが、
特に不具合は有りません。
手で動かす限り、動作にも不具合は無いと思います。

ただ、キックシャフトのストッパーが破損していました。
これは・・・・・壊れたギヤが当たって破損したのか?
それともストッパーが破損したからギヤが壊れたのか?
どちらも可能性は低いなぁ~
という事で、明確な原因は不明!

これはひょっとすると、直さないでこのまま終わりになる可能性も・・・・
だって、修理したら結構な金額になっちゃいます。
前回修理時に車両売却の話をしていましたので、
売却する車両を、大枚はたいて修理するでしょうか?
半ば諦めつつ、オーナーさんに連絡をしてみると、
意外な事に修理を進めてくれと言われました。
もちろん、金額の事も伝えましたが、、、、何か心境の変化でも有ったんでしょうか?

トライアンフ T90 続・売る前にもう一度 其の八

折角納車したトライアンフのT90なんですが、
2018 11 t100 45
ひと月も経たず戻って来てしまいました。

ですが、入庫原因はウチの作業ミスとかではありません。
やっぱり懸念していた電装。
火が飛ばなくなってしまったみたいです。
ほ~らね~だから言ったんですよ。
中途半端に整備してもこういう事になるんですから・・・・
オマケに、キックの機構も壊れてしまったみたいで、
キックペダルを押し下げても空回りしてしまって、
エンジンの始動が出来ません。
う~~~ん、コッチはちょっと重症かも?

オーナーさんのお話をちょっとまとめてみます。
納車後、エンジンの調子も良く、
以前よりも快調な位で、近場を何度か乗っていたみたいなんですが、
突然片肺になり、
何とか騙し騙し家まで帰りつくと、
今度はミッションの具合が良くない。
バキンと音がしたと思ったら、
1速が入らなくなり、ついにはキックもスカスカに・・・・・

こんな状況だったらしいです。
片肺になった原因は十中八九点火系配線の接触不良か何かでしょう。
ミッションに関しては・・・ギヤが割れてしまったか?
配線に関しては、前回修理時に危険性は伝えてありました。
その上でオーナーさんの事情により応急処置修理のみでしたので、
ウチに落ち度は有りません。
ミッションに関しては・・・・一応クラッチレリーズ辺りはイジリましたが、
ミッションはイジッテいませんし、
車検整備ではそんな所まで解りませんので、
これも致し方ないでしょう。

って事で、電話を頂いたときは、
「ヤバイ!!何かやらかしたか?保障修理かな?」
なんて思いましたが、
全然通常修理としてお代を頂きます。
良かった・・・・・・

では、キックが使えないとエンジンをかけるのも難儀なので、
先にミッション関係をやってみましょう。
ミッションオイルを抜きます。
2018 11 t100 46

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プロフィール

バイク工房蔵

Author:バイク工房蔵
東京の八王子市でバイク屋をやってます。

基本的に70年代までの古めのバイクが好きです。
現行車はやりません!出来ません!!
ビックスクーターなんて見たくもありません。

こんな偏ったバイク屋なので、いつも経営の危機です。

ワタシ一人では何にも出来ませんが、
周りには頼りになる業者さんが居ますので、
お陰様でなんとかやっていってます。
感謝感謝!!

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